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質問できない人のための、聞き方のテンプレート

人間関係 5分で読めます

職場で質問できない人は、たいてい「聞くのが苦手な性格だから」だと思っています。でも、実際に詰まっているのはもっと手前です。一文目に何を書けばいいかが決まっていないため、書き出すたびにゼロから考えることになり、その負荷で手が止まります。

だから直すのは性格ではなく、聞くタイミングと、書き出しの型です。

まず、聞くタイミングを時間で決める

「調べてもわからなかったら聞く」は基準になりません。どこまで調べれば「わからなかった」ことになるのか、自分でも判断できないからです。判断がつかないと、人は先延ばしします。

時間で切ります。

15分という数字自体に根拠はありません。10分でも20分でもかまいません。重要なのは、聞くかどうかを自分の感情ではなくタイマーに判断させることです。感情に判断させると、疲れている日ほど「まだ聞かなくていい」に倒れます。

3日黙るのは、誰の時間も節約していない

質問を我慢する理由の多くは「相手の時間を奪いたくない」です。ですが、3日詰まったあとに出す遅延報告は、上司の時間もチームの予定も動かします。

15分で聞けば、相手の10分で済む。3日黙れば、あとで何人かの半日が動く。時間の総量で見ると、早く聞くほうが安く済みます。

次に、書き出しの型を保存しておく

タイミングを決めても、二週目くらいで崩れます。相手が忙しそうな日に、また手が止まるからです。

ここで効くのは気合いではなく、下書きです。チャットツールの下書きか、メモアプリに、次の型を貼っておきます。

コピーして使う型

  • 15分詰まりました。
  • やりたいこと:
  • 試したこと:
  • 今の状態:
  • 手が空いたときで大丈夫です。

4行を埋めるだけの作業になれば、疲れている日でも手が動きます。文章を考える作業と、空欄を埋める作業では、必要なエネルギーが違います。

4行それぞれの役割

「15分詰まりました」

最初に時間を出すと、相手は状況の深刻さをすぐ判断できます。「15分」なら軽い確認、「3日」なら要相談だと伝わります。自分の努力量をアピールする行ではないので、盛らないでください。

「やりたいこと」

手段ではなく目的を書きます。「この設定を変えたい」ではなく「月末にバッチが落ちるのを止めたい」です。目的が見えると、相手は前提から間違っている場合に気づけます。

「試したこと」

ここがある質問と、ない質問では、返ってくる答えの質がまったく違います。相手は同じことを提案せずに済み、こちらは丸投げに見えません。2〜3個で十分です。

「今の状態」

エラーメッセージ、画面の状態、数字。解釈ではなく事実を書きます。「うまくいきません」は状態ではありません。

「手が空いたときで大丈夫です」

この一行が、心理的にいちばん効きます。相手の作業を中断させている感覚が薄れるので、送信ボタンが押せるようになります。

ただし、本当に急ぐときは書かないでください。「本日中に判断が必要です」と正直に書きます。緊急を緊急として伝えないほうが、あとで問題になります。

それでも聞けない場合

型を用意しても聞けない相手がいる場合、それは技術の問題ではありません。

こういう相手には、聞き方を工夫しても解決しません。聞く相手を変えてください。別のチームでも、同期でも、社外のコミュニティでもかまいません。質問先を1人に固定しないこと自体が対策になります。

まとめ

質問できるようになると、自分が有能になったわけではないのに、進む速度だけが変わります。それで十分です。