How to

前例主義の職場で、小さく変える進め方

やる気 6分で読めます

提案したことがある。通らなかった。それ以来、何も出していない。

この経験を持つ人は多い。そして、そこから引き出す結論がたいてい同じです。「ここでは何も変わらない」。

ただ、通らなかった理由は案の質ではなく、案が大きすぎたことのほうが多い。他部署に影響が出る案は、その時点で決裁が必要になり、決裁が必要なものは止まりやすい。

1. 決裁が要らない範囲を探す

最初にやることは、案を考えることではありません。自分の判断だけで完結する範囲を数えることです。

意外と、あります。

これらは、承認を取らずに変えられます。変えて問題が出たら、戻せばいい。戻せる範囲が、最初の実験場です。

2. 月に1つだけにする

まとめて変えると、何が効いたか分からなくなります。反発も一度に来ます。

月に1つ。年間で12件、実際には8〜9件になります。それで十分です。

条件は1つだけ決めてください。自分の判断で完結すること。誰かの承認が要るものは、その月はやりません。

3. 月初に決める

ここが崩れどころです。

月末に振り返って「今月は何もしていない」と気づく形にすると、忙しい月から順に飛びます。そして2か月飛ぶと、やめた状態になります。

空欄が2つ並ぶのは、思ったより気分が悪いものです。その居心地の悪さのほうが、意志より長持ちします。

4. 効果を測ろうとしない

最初のうちは、効果測定を目標にしないでください。

測ろうとすると、測れることしかやらなくなります。そして測定の準備で疲れて、実行しなくなります。

変えた事実だけ記録します。効果は、あとから誰かが気づきます。

5. 通したいものは、先に実物を作る

ここが、この方法の本当の効きどころです。

紙の上の案は、検討されて止まります。すでに動いている実物は、話が早い。

小さく変えたもののうち、いくつかは誰かの目に留まります。「これ分かりやすいね、他でも使える?」と言われたら、そこで初めて決裁の話になります。

そのとき提出するのは企画書ではなく、すでに使われている現物です。効果を疑われても、実際に動いているものがある。

順番が逆になっているだけで、通る確率が変わります。

やらないほうがいいこと

まとめ

1年で8つ変えても、たいてい誰も気づきません。1つ気づかれれば十分です。