How to
年下から教わるときの、気まずくない頼み方
新しい仕組みについていけていない。若手は普通に使っている。聞けばいいと分かっているのに、言い出せない。
年齢が理由だと思われがちですが、実際に重いのは別のところです。毎回ゼロから頼まないといけないこと。それが心理的な負荷になっています。
まず、隠すことの損得を見る
知らないことを隠していると、自分の負担は減りません。むしろ増えます。
- 会議で説明できず、結局その場で若手が補足する。相手の時間を使っている
- 数字の出どころを把握しないまま資料に載せる。責任は自分に残る
- 分からない範囲が毎月広がる。1年後はもっと聞きにくい
隠している期間、誰の負担も減っていません。ここを確認しておくと、頼むときの抵抗が少し下がります。
1. 「教えてくれ」ではなく、枠を作る
その都度お願いする形にすると、毎回そこで気力を使います。相手が忙しそうな週は飛び、2回飛ぶと元に戻ります。
頼むのは1回だけにして、あとは予定にします。
頼み方
「◯◯の中身を教えてほしい。週に15分でいい」
時間を先に区切るのが要点です。相手は「どれだけ拘束されるか」が読めないと身構えます。15分と言われれば、たいていの人は引き受けられます。
2. 相手のカレンダーに入れる
自分の手帳に書くだけでは続きません。相手の予定として入れてください。
- 曜日と時刻を固定する(例:金曜16時、15分)
- 件名は業務的にする。「業務ツール確認」など
- 相手が断りやすいよう、都合が悪い週はスキップしてよいと最初に伝える
予定に入っていれば、毎回頼まなくて済みます。気まずさは、頼む回数に比例します。回数を1回に減らすのがこの方法の狙いです。
3. 15分で扱う範囲を決めておく
時間を無駄にしないために、聞くことを1つ決めてから行きます。
- 操作方法を全部覚えようとしない。覚えられません
- 「この数字がどこからどこまでを集計しているか」のような、判断に必要な部分を優先する
- その場でメモを取る。次回同じことを聞かないため
目標は、自分で操作できるようになることではありません。自分の言葉で説明できるようになることです。ここを取り違えると、いつまでも追いつけない気分になります。
4. 借りっぱなしにしない
関係が続くかどうかは、ここで決まります。
年数の長い人には、若手が持っていないものがあります。社内の力関係、過去の経緯、誰に話を通せば動くか。
15分の枠が定着すると、相手のほうから相談を持ってくるようになります。そのとき出せるものを持っていれば、教わることが一方的な借りではなくなります。
言わないほうがいい言葉
- 「もう歳だから」— 相手が返事に困ります。話が学習ではなく年齢の話になります
- 「昔はこうだった」— 教わる場でこれを出すと、相手は説明をやめます
- 「難しくてよく分からない」— 具体的にどこが分からないかを言ってください
まとめ
- 隠していても、誰の負担も減っていない
- 都度お願いせず、週15分の枠として1回だけ頼む
- 相手のカレンダーに入れる。スキップ可と伝えておく
- 操作の習得ではなく、説明できる状態を目標にする
- 自分が持っているものを、相手にも渡す
言い出すまでに数日かかります。言ってしまえば、たいていあっさり引き受けてもらえます。