How to
読書ノートが続かない人の、1冊3行だけの記録
読んだはずなのに、半年後には内容を思い出せない。
本棚を見て「これ読んだな」とは思うのに、何が書いてあったかは出てこない。読書メモを作ろうとしたこともあるが、続かなかった。
続かなかったのは意志の問題ではありません。要約を作ろうとしたからです。
要約は作らない
要約は時間がかかります。1冊に30分から1時間。そして、要約を作る作業は読書とは別のスキルなので、面倒なわりに身につきません。
さらに、要約は読み返しません。読み返さないものを作るのは、ただの作業です。
残すのは3行です。
1冊につき3行
残す3行
1. いちばん引っかかった一文(自分の言葉に直さず、そのまま書き写す)
2. それが自分のどの場面に当たるか(「先週の◯◯の件」でよい)
3. 明日から変えること1つ(なければ「なし」と書く)
所要3分です。読み終えた直後に書きます。
なぜこの3行なのか
1行目を書き写すのは、記憶の引っかかりを残すため
自分の言葉に要約すると、元の表現が持っていた角が取れます。覚えているのは、たいてい角のほうです。だからそのまま写します。
2行目が、定着の本体です
本の内容は、自分の経験と紐づいていないと残りません。40代以降は特にそうで、実務の具体例という在庫を持っているぶん、ここが効きます。
「先週の会議で、自分が話しすぎた件」のように、実際にあった場面と結びつけてください。抽象的なままだと消えます。
3行目は、なくてもよい
すべての本から行動が変わるわけではありません。「なし」と書けることが重要です。無理にひねり出すと、書くのが億劫になって続きません。
どこに書くか
1か所に集めてください。本ごとにバラバラだと、読み返せません。
- ノート1冊、あるいはスマホのメモアプリ1つ
- 1冊につき、書名・著者・日付・3行。それだけ
- 検索できる形にしておくと、あとで効きます
付箋を貼りながら読む人は、読み終えたあとに付箋の箇所を見返して、3行に絞る作業をしてください。絞る作業そのものが、記憶を選別します。
読み返すタイミング
作ったら読み返さないと、意味が半分になります。
- 月に1回、5分。全部の3行をざっと見る
- 似た場面に出くわしたとき。2行目で検索すると出てきます
数が増えてくると、自分が何に反応する人間かが見えてきます。同じような一文ばかり書き写していることに気づきます。それも収穫です。
やらないほうがいいこと
- 全部の本に書こうとする。引っかかりがなかった本は、書かなくていい
- 読みながら書く。止まって読書のリズムが崩れます。読み終えてから
- 他人に見せる前提で書く。整えようとした瞬間に続かなくなります
まとめ
- 要約は作らない。時間がかかるうえ、読み返さない
- 1冊3行。引っかかった一文、自分のどの場面か、明日変えること1つ
- 2行目が定着の本体。実際にあった場面と紐づける
- 3行目は「なし」でよい
- 1か所に集めて、月1回5分だけ読み返す
3分で終わります。それで、半年後に思い出せる確率が変わります。