How to

学んだことを、職場で使える形にする

学び直し 6分で読めます

本を読んでも、講座を受けても、翌週には元の仕事の仕方に戻っている。

学んだ量は増えているのに、何も変わっていない。この状態が続くと、勉強そのものが虚しくなります。

原因は理解度ではありません。出す場所を決めていないことです。

入れたものは、出さないと消える

読んだ直後は、自分が変わった気がします。ただ、翌日には具体的な業務が待っていて、そちらは従来のやり方で回っています。使う場面を自分で作らない限り、新しいやり方は一度も試されません。

試されなかったものは、知識としても定着しません。

1. 出す場所を、先に1つ決める

学び始める前、あるいは読み始める前に決めます。あとから探すと見つかりません。

1つで足ります。複数決めると、どれもやりません。

2. 範囲を、自分の担当内に絞る

学んだ直後は、組織全体を変えたくなります。ここが最大の落とし穴です。

他部署や制度に及ぶ提案は、決裁が必要になり、たいてい止まります。1回止まると「この会社では無理だ」という結論に飛びます。

試すのは、自分の判断だけで完結する範囲にしてください。報告の書き方、会議での質問の出し方、資料の並べ方。ここなら誰の許可も要りません。

3. 用語から入らない

学んだことを職場で使うとき、覚えた言葉をそのまま持ち込むと浮きます。

× これがボトルネックです。制約理論では……

○ 塗装の前で毎回止まってるので、そこだけ先に手を打ちませんか

相手が知らない言葉を使うと、内容ではなく態度の話になります。翻訳してから出してください。翻訳できないなら、まだ自分のものになっていません。

4. 1回で判断しない

試して効かなかったからといって、その方法が悪いとは限りません。多くの場合、前提が違っただけです。

3回は試してください。3回やって効かなければ、自分の職場には合わないという結論でよい。

それでも使えないとき

学んだことが職場でまったく使えない場合、2つの可能性があります。

どちらなのかを見分けないまま「自分の理解が足りない」と結論づけると、勉強量だけが増えていきます。

まとめ

1冊読んで、翌週の会議で1回言う。それだけで、読んだことの残り方が変わります。