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はじめて管理職になったときに読む本
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管理職になって最初につまずくのは、たいてい同じ場所です。
これまでの成功パターンが、そのまま使えない。自分で動けば結果が出た仕事から、人に動いてもらって結果を出す仕事に変わったのに、評価される感覚だけが以前のまま残ります。
だから手を出します。手を出すと部下が育たず、自分の時間が消え、なぜか成果も出ません。
本を読む前に、1つだけ決めること
自分の仕事の定義を書き換えてください。1行で足ります。
自分の成果 = チームの出力の合計
この式に切り替わると、部下に時間を使うことが「自分の仕事が進んでいない時間」ではなくなります。多くの新任管理職は、ここが切り替わらないまま、部下対応を割り込みだと感じ続けます。
1. まず、マネジメントの土台から
HIGH OUTPUT MANAGEMENT
こんな夜に。マネジャーの仕事が何なのか、そもそも定義できていないとき。会議や1on1が時間の無駄に思えているとき。
インテルを率いた著者が、マネジャーの出力をどう測るかから書き起こした本です。会議も、1on1も、教育も、すべて「てこの効きが大きい活動」として扱われます。感覚論ではなく、生産管理と同じ枠組みでマネジメントを説明するので、技術職や製造出身の人には特に入りやすい構成です。
合わないかもしれない人:336ページあり、事例が製造業寄りです。今週の困りごとを解決したい人には遠回りに感じられます。
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2. チームが率直に話せていないと感じたら
報告が遅い、悪い情報が上がってこない、会議で誰も発言しない。この状態は、部下のやる気ではなくチームの状態の問題であることが多いです。
心理的安全性のつくりかた
こんな夜に。ミスの報告が遅れて、大きくなってから発覚することが続いているとき。会議で自分ばかり話しているとき。
心理的安全性を、仲良しの雰囲気ではなく「話しやすさ・助け合い・挑戦・新奇歓迎」の4因子に分解して、行動レベルで扱います。日本の組織を対象にした研究や事例が中心なので、翻訳書にありがちな文化差のズレが小さいのが利点です。明日の会議での自分の振る舞いが変わります。
合わないかもしれない人:ぬるい職場を作る本だと誤解されがちですが、内容はむしろ逆です。厳しさと安全性を対立させて考えている人は、その前提から読み直す必要があります。
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3. 指示や評価の型がほしいなら
リーダーの仮面
こんな夜に。いい人でいようとして、結果的にチームが動いていないとき。部下に嫌われたくない気持ちが判断を鈍らせているとき。
マネジャーが見るべき対象を、ルール・位置・利益・結果・成長の5つに絞ります。感情ではなく事実で管理するという割り切りが徹底しているので、迷ったときの判断が速くなります。上の2冊が考え方の本なのに対し、これは型の本です。
合わないかもしれない人:合議で決める文化の職場では、そのまま持ち込むと摩擦が起きます。書かれている割り切りが冷たく感じられることもあります。
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他者と働く
こんな夜に。正しいことを言っているのに、なぜか相手が動かないとき。技術的には正しい提案が通らないとき。
解決策が分かっている問題と、関係性のなかでしか解けない問題を分けて扱います。相手の見えている世界に橋を架ける、というアプローチなので、上司と部下の板挟みになっている中間管理職に効きます。上の3冊とは方向が違い、正解を押し通せない場面のための本です。
合わないかもしれない人:即効性のある手順を求める人には、抽象的に感じられます。
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読む順番
- いま困っているのが自分の役割定義なら、HIGH OUTPUT MANAGEMENT
- 困っているのがチームの空気なら、心理的安全性のつくりかた
- 困っているのが指示の出し方なら、リーダーの仮面
- 困っているのが特定の一人との関係なら、他者と働く
4冊まとめて読む必要はありません。いま詰まっている場所から1冊だけ選んでください。
新任のうちにやらないほうがいいこと
就任直後に制度を変えることです。本を読むと変えたくなりますが、まだ何が機能していて何が壊れているかの区別がついていません。
最初の3か月は、観察と、渡す練習に使ったほうが後が楽になります。