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お金の不安が消えないときに読む本

お金 9分で読めます

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最初にお断りしておくこと

このページは本の紹介です。特定の金融商品をすすめるものではなく、投資助言でもありません。制度は改正されます。実際に手続きする前に、必ず公的機関の一次情報と、必要なら有料の専門家に確認してください。

相談先を選ぶときは、金融商品の販売手数料で稼いでいる人と、相談料で稼いでいる人を区別してください。同じ「専門家」でも、すすめてくるものが変わります。

40代を過ぎると、お金の不安は金額の話ではなくなります。

いくら足りないかが分からないのではなく、何を知らないのかが分からない。年金がいくら出るのか、退職金に税金がどうかかるのか、いま入っている保険が何を保障しているのか。1つずつは調べれば分かるのに、まとめて考えると重くて手が止まります。

本を買う前に、無料でできる3つ

これをやっておくと、本を読んだときの理解がまるで変わります。合計2時間ほどです。

  1. ねんきん定期便を出す。あるいはねんきんネットで、いまの見込み額を確認します。数字を知らないまま不安がっている人が非常に多い
  2. 会社の制度を調べる。企業型の確定拠出年金があるか、退職金の算定はどうなっているか、就業規則や人事に確認します。ここは会社ごとに大きく違います
  3. 保険証券を全部出して、月額と保障内容を1枚に書き出す。何にいくら払っているか言えない状態が、いちばん高くつきます

この3つで、不安の対象が「漠然と将来」から「特定の項目」に変わります。ここから先が本の領域です。

制度をまとめて一度見るなら

山崎元・大橋弘祐(文響社)

超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

こんな夜に。お金の本を読んだことがなく、どこから手を付けるか分からないとき。数字や専門用語で毎回止まるとき。

素人が質問し、経済評論家が答える対話形式です。手数料の高い商品を避ける、複雑な商品は買わない、といった判断基準がはっきり書かれています。NISAだけでなく、保険や住宅の考え方まで扱うので、家計全体を一度に見渡せます。売り込みの動機がない立場から書かれているのが、この分野では貴重です。

合わないかもしれない人:個別株や不動産で大きく増やしたい人には、物足りない、あるいは否定的に読めます。

田村正之(日本経済新聞出版)

人生100年時代の年金戦略

こんな夜に。繰り上げ受給と繰り下げ受給の違いを、なんとなくでしか理解していないとき。50代で、受け取り方の判断が近づいてきたとき。

公的年金を中心に、受給の時期、働きながら受け取る場合、配偶者の扱いなどを具体例で解説した本です。年金は制度が複雑なぶん、知っているかどうかで手取りが変わります。感情論ではなく制度の説明に徹しているので、判断の材料になります。

合わないかもしれない人:制度改正があるため、必ず最新版かどうかを確認してから買ってください。古い版は数字が変わっています。

保険を見直したいなら

保険は、金額のわりに見直されない項目の代表です。20代で入ったまま、内容を確認せずに40代になっている人がかなりいます。

後田亨・永田宏(講談社+α新書)

いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」

こんな夜に。毎月の保険料が家計を圧迫していると感じるとき。すすめられるまま契約して、内容を説明できないとき。

保険は契約時の約款に書かれたことしかカバーしない、という前提から、いまある商品を検証していく本です。公的医療保険の高額療養費制度を踏まえると民間の医療保険がどう位置づけられるか、といった話が具体的に書かれています。タイトルは強いですが、中身は統計と制度に基づいた検証です。

合わないかもしれない人:主張がはっきりしているので、これ1冊で結論を出さず、反対意見の本も併せて読むことをすすめます。保険は家族構成や貯蓄額で最適解が変わります。

読んだうえで解約や変更を判断するときは、いま入っている保障を切ってから新しいものに入る、という順番にしないでください。健康状態によっては入り直せないことがあります。

この分野で気をつけること

次にやること

本を読み終えたら、上の3つの確認に戻ってください。ねんきん定期便の数字と、会社の制度と、保険の一覧。この3枚がそろうと、不安の大きさが実際の数字に置き換わります。

そこから先、増やす話に進みたくなったら、順番として次の記事があります。