How to
転職を迷ったときに、先に書き出す6項目
転職サイトを開いて、いくつか眺めて、何も応募せずに閉じる。それが月に何度かある。
この状態が長い人ほど、辞めたい理由を一度も書き出していません。頭のなかだけで五年迷えるのは、書くと結論が出てしまうからです。
所要15分です。紙のほうが向いています。
書き出す6項目
- いま辞めたい理由を、思いつくまま全部(順番も文体も気にしない)
- そのうち、転職しても付いてくるもの
- そのうち、この会社を出れば消えるもの
- いまの仕事で、続けていれば身につくもの
- 3年後にどうなっていたら、辞めなくてよかったと思えるか
- いくらもらえれば、あと2年は我慢できるか
2と3の分け方が全部
ここが本題です。1に書いた項目を、1つずつどちらかに振り分けます。
判断のしかた
同業他社に移ったとして、その不満は消えるか。消えないなら2です。
例:
「急な依頼を断れない」→ 業界の構造なら2
「社長の機嫌で朝礼の長さが変わる」→ この会社固有なので3
「上と下の板挟み」→ その職種の構造なら2
「賞与の基準が不明」→ 制度の問題なので3
多くの人は、ここで結果に驚きます。会社が嫌だと思っていたのに、大半が仕事の中身や職種の構造の側だった、という並びになることが多い。
2に集まったなら、転職しても同じことが起きます。この場合に変えるべきは会社ではなく、職種か、仕事の進め方です。
3に集まったなら、環境の問題です。出る価値があります。
4と5を飛ばさない
不満だけを見ていると、失うものが視界から消えます。
4は、いまの職場でしか積めない経験です。あと1年で身につくものがあるなら、辞める時期を1年ずらすだけで、次の選択肢が変わることがあります。
5は、留まる場合の合格ラインです。これがないと、何が起きても不満が続きます。
6は、感情を金額に翻訳する
不快さは数字にしにくいものですが、あえて金額にします。
「月5万円上がれば我慢できる」と書けたなら、それは交渉可能な問題かもしれません。「いくらもらっても無理」と書いたなら、金銭で解決しない問題です。
どちらなのかを知るだけで、次にやることが変わります。
書いたあと、必ずやること
ここを飛ばすと、この作業は無駄になります。
書くと一時的に楽になります。楽になるので、そのまま閉じて忘れます。数か月後、同じ火曜の夜に、また同じ状態に戻ります。
- 紙は、目に入る場所に置く。引き出しの奥に入れない
- 月に1回、日を決めて読み返す(給料日の夜など)
- 読み返して、3の項目が増えていないか確認する
- 動く基準を先に決めておく。例:3が5つを超えたら応募する
基準の数字に根拠は要りません。決めておかないと、また眺めて閉じるだけになります。
疲れているときに決めない
転職を考える時期は、消耗している時期と重なります。疲れているときの判断は、環境のせいに寄ります。
そして疲れたまま活動を始めると、面接で自分を説明する体力がなく、条件の悪いところしか通りません。それで自己評価がさらに下がります。
休めるなら、休んでから決めたほうが選択肢が増えます。
まとめ
- 6項目を紙に書く。所要15分
- 付いてくるものと、出れば消えるものに分ける
- 2に集まるなら、変えるべきは会社ではない
- 書いて終わりにせず、月1回読み返す
- 動く基準を先に決めておく
結論が出なくてもかまいません。何に迷っているかが分かるだけで、火曜の夜は少し短くなります。