How to
家計の見直しを、3つだけに絞る
先にお断り
この記事は家計の見方の整理です。特定の金融商品やサービスをすすめるものではありません。実際の手続きや契約の判断は、公的機関の情報と、必要なら有料の専門家に確認してください。
家計簿を始めて、2週間で止まる。
レシートを溜めて、入力が追いつかなくなって、アプリを開かなくなる。これを何度か繰り返している人は多いはずです。
止まる理由は根気ではありません。全部を記録しようとしているからです。そして、全部記録しても、たいして減りません。
効く順に並べると
支出には、削減の効きやすさに大きな差があります。
- 固定費。1回見直せば、以後ずっと効く。手間あたりの効果が最大
- 年に数回の大きな支出。金額が大きく、事前に分かっている
- 日々の変動費。手間が最大で、効果は小さい。しかも我慢が続かない
多くの人は3から始めます。いちばん効かないところから、いちばん続かない方法で始めているのが、家計簿が挫折する構造です。
見るのは3つだけ
1. 毎月自動で出ていくものを、全部書き出す
1回だけの作業です。通帳とクレジットカードの明細を1年分見て、毎月引き落とされているものを紙に並べます。
- 住居費、保険、通信費、サブスクリプション、習い事、駐車場、各種会費
- 金額と、契約した時期を書く
- いつ契約したか思い出せないものに、印を付ける
印が付いたものが、最初に見直す候補です。何に払っているか言えない支出が、いちばん高くつきます。
2. 使っていないものを止める
金額の大小より先に、使っていないものを止めます。判断が要らないので早く終わります。
ここで削減額が出ると、次に進む気力が出ます。順番として重要です。
3. 大きな固定費を1つだけ確認する
住居費、保険、通信費。この3つが固定費の大半を占めます。全部を一度にやると疲れるので、1つだけ選んでください。
確認するのは、いまの契約内容を説明できるかどうかです。説明できないなら、見直しの余地があります。
やらないこと
- 全項目を記録する。続きません。固定費だけで足ります
- 変動費を我慢で削る。反動が来ます。しかも金額が小さい
- 1か月で全部見直す。1か月に1項目で十分です
- 無料相談に直行する。販売手数料が相談者の収入源になっている場合、すすめられる先はそちらに寄ります。まず自分で一覧を作ってから行くと、判断できます
保険を見直すときの注意
固定費のなかで、保険は金額のわりに見直されない代表です。20代で入ったまま40代になっている人がかなりいます。
ただし、順番を間違えないでください。
- 先に解約してから、新しいものを探さない。健康状態によっては入り直せないことがあります
- 公的医療保険の高額療養費制度など、すでにある保障を先に確認する
- 家族構成と貯蓄額で最適解が変わります。他人の結論をそのまま持ち込まない
まとめ
- 家計簿が続かないのは、全部記録しようとしているから
- 固定費 → 年数回の大きな支出 → 変動費の順に効く
- 毎月自動で出ていくものを1回だけ書き出す
- 使っていないものから止める。判断が要らないので早い
- 大きな固定費は、1か月に1つだけ見直す
1回作った一覧は、翌年も使えます。作るのは1回です。