Learning
独学と講座、どちらにするかを決める順番
勉強を始めようとして、まず比較サイトを開く。独学は安い、講座は高い、でも講座のほうが受かりそう。そこで止まる。
決まらないのは、比べている軸が費用だからです。費用で選ぶと、続かなかったときに何も残りません。独学の教材費3千円も、続かなければ3千円と数か月を捨てたことになります。
先に決めるのは、金額ではありません。
決めるのは「締切が要るか」だけ
独学と講座のいちばん大きな違いは、教材の質ではありません。外から締切が来るかどうかです。
働きながらの勉強で脱落する原因は、内容が難しいことより、優先順位が下がっていくことです。仕事が忙しい週に、誰にも迷惑をかけずに飛ばせるのが独学です。
自分がどちらか見分ける質問
1つだけ思い出してください。
これまでに、誰にも管理されずに、自分で決めた勉強を最後までやり切ったことがあるか。
あるなら独学で問題ありません。ないなら、意志の問題ではなく設計の問題です。次も同じ結果になります。
ここで「今回は本気だから」と考えるのが、いちばんよくある失敗です。前回も本気でした。
3つの選択肢の性質
| 費用 | 締切 | 向く人 | |
|---|---|---|---|
| 独学 | 低い | 自分で作るしかない | やり切った経験がある。範囲が狭い |
| 通信講座 | 中 | 提出物や配信でゆるく来る | 時間が読めない。移動時間を使いたい |
| 通学・ライブ講座 | 高い | 日時が固定される | 一人だと必ず止まる。期限が決まっている |
費用の順に並んでいますが、選ぶ順番は逆です。締切が必要な人が独学を選ぶと、いちばん高くつきます。払った金額はゼロでも、失った時間が最大になるからです。
費用は、時間で割って見る
10万円の講座は高く見えます。ただ、判断するなら次のように見てください。
- 独学で6か月かかるものが、講座で3か月なら。差の3か月をいくらで買うか、という話になります
- 独学で3回挫折しているなら。すでに払ったコストがあります。金額はゼロでも、期間は積み上がっています
- 会社の補助を先に調べる。資格取得の補助や、教育訓練の制度がある会社は少なくありません。就業規則か人事に確認してください
公的な給付制度が使える講座もあります。要件も対象講座も改正されるので、厚生労働省など公的機関の最新情報で確認してください。ここで数万円変わることがあります。
講座を選ぶ前に確認すること
内容の良し悪しは、始める前には分かりません。代わりに、確認できることを確認します。
- 受講できる期間。忙しい時期に止まったとき、再開できるかが決まります。ここがいちばん効きます
- 質問できるか、回数の上限。詰まったときに聞ける先があるかどうかで、脱落率が変わります
- 試験日から逆算して間に合うか。申込時期を先に調べます。ここを見ずに始めると、1年待つことがあります
- 途中解約と返金の条件。使わないつもりでも、条件は読んでおく
- 無料の体験や資料請求があるか。あるなら必ず先に使う
やらないほうがいいこと
- キャンペーンの締切で決める。「今日まで」で決めた買い物は、たいてい続きません。急かされたら一度離れる
- 合格実績の数字だけで選ぶ。母数の取り方が公表されていない数字は比較できません
- いちばん高いコースを保険として選ぶ。使わない教材が増えると、開くのが億劫になります
- 続かなかった理由を意志のせいにする。次の設計が変わらないので、同じことが起きます
まとめ
- 費用で選ぶと、続かなかったときに何も残らない
- 決めるのは「外からの締切が要るかどうか」
- 判断材料は、過去に一人でやり切った経験があるかどうか
- 締切が要る人が独学を選ぶと、いちばん高くつく
- 講座は、期間・質問・試験日程・解約条件を先に確認する
- 会社の補助と公的な制度を先に調べる
独学が偉いわけでも、講座が楽なわけでもありません。自分がどちらで続いたことがあるか、それだけの話です。