Learning
平日30分で、勉強を続けるための設計
勉強が続かない人は、意志が弱いのではありません。設計していないだけです。
朝5時に起きる、毎日2時間やる、といった計画は、体調が良く仕事が平常な日を前提にしています。実際には、そういう日は週の半分もありません。前提が間違っているので、3日で崩れます。
崩れない設計には、決めることが3つあります。
1. 最低ラインを、笑えるほど下げる
1日30分ではなく、1日5分を最低ラインにします。
これは手を抜くためではありません。連続を切らさないためです。人は一度切れると、再開に大きな力が要ります。5分なら、残業して23時に帰った日でもできます。
実際には、5分やると15分くらいやることが多い。ただし「今日は15分やらないといけない」と思っていると、疲れている日に手を付けません。
やる気の順番
やる気が出てから始めるのではなく、始めるとやる気が出ます。これを逆に覚えていると、開始条件が永遠にそろいません。
5分ルールは、この順番を利用した設計です。
2. 始める場所を1つに固定する
毎回「どこから手を付けるか」を考えていると、その判断だけで気力を使います。疲れている日は、そこで止まります。
- テキストを開いたまま閉じない。ページを開いた状態で伏せて置く
- 次にやる問題番号を、終わるときに付箋で貼っておく
- アプリなら、前回の続きから自動で始まるものを選ぶ
座ってから10秒以内に手が動く状態にしておくのが目標です。準備は、前日の自分がやっておく。
3. 止める条件を先に決める
続けるための設計と同じくらい、止め方が重要です。
止め方を決めていないと、うまくいかない時期に「自分には向いていない」という結論に飛びます。そして次の資格を探しはじめます。
先にこう決めておきます。
- 3日空いたら、原因を1行だけ書いて再開する。やめる判断はしない
- 2週間空いたら、計画のほうを見直す。自分ではなく設計を疑う
- 試験日を1回過ぎたら、続けるか撤退するかを決める。それまでは決めない
時間帯の選び方
朝型・夜型の議論に意味はありません。邪魔が入らない時間はいつかだけで決めてください。
| 時間帯 | 向いている人 | 注意 |
|---|---|---|
| 通勤中 | 座れる、または音声で学べる人 | 手を動かす学習には向かない |
| 昼休み | 職場で確保できる人 | 15分でも積むと大きい |
| 帰宅直後 | 着替える前に座れる人 | 一度くつろぐと戻れない |
| 就寝前 | 家族が寝てからの人 | 眠気で効率は落ちる。暗記向き |
子どもが小さい家庭なら、平日の夜はほぼ確保できません。その前提で、通勤と昼休みに寄せる設計にしたほうが現実的です。
記録は1行だけ
学習記録アプリを丁寧に付けはじめると、記録が目的になります。
カレンダーに、やった日に印を1つ。それだけで十分です。印が並ぶと切らしたくなくなり、それが5分ルールと噛み合います。
進まないときに確認すること
- 教材が難しすぎないか。分からない状態が続くと、単純に苦痛で続きません。1段階下げてください
- 目的が曖昧ではないか。何のために取るのかが決まっていないと、優先順位が下がり続けます
- そもそも疲れていないか。寝ても戻らない疲れがあるなら、勉強より先に休むほうが早い