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資格を選ぶ前に決める3つのこと
資格の一覧サイトを開いて、いくつか眺めて、決めずに閉じる。
選べないのは情報が足りないからではありません。選ぶ基準を決めていないので、どれも良さそうに見えるだけです。
先に3つ決めると、候補が半分以下になります。
1. 何のために取るのか
ここが最も効きます。目的が違うと、正解の資格が変わるからです。
| 目的 | 効く資格の条件 | 判断のしかた |
|---|---|---|
| 昇進・社内評価 | 会社が指定・推奨しているもの | 人事や規程を確認する。手当が出るものがある |
| 転職 | 求人票の応募条件に書かれているもの | 実際の求人を20件見て、頻出するものを数える |
| 実務で困っている | いま詰まっている作業に直結するもの | 資格より書籍や研修のほうが早い場合もある |
| 自信がほしい | 短期間で合格できるもの | 難関を選ぶと逆効果。まず1つ受かる経験を作る |
いちばん多い失敗は、目的が「自信がほしい」なのに難関資格を選ぶことです。1年勉強して落ちると、自信は減ります。目的と難易度が噛み合っていません。
2. 何時間かかるのか
合格に必要な標準学習時間を調べて、自分が週に出せる時間で割ります。
必要時間 ÷ 週に出せる時間 = 何週間かかるか
週5時間しか出せない人が、600時間の資格を選ぶと120週です。2年3か月かかります。この計算をせずに始めると、半年後に「思ったより進まない」で止まります。
週に出せる時間は、理想ではなく先月の実績で見積もってください。今月から生活が変わる前提の計画は崩れます。
3. 落ちたらどうするのか
これを先に決めておくと、途中で折れにくくなります。
- 次の試験は何か月後か。年1回なのか、随時受けられるのか
- 1回落ちたら受け直すのか、撤退するのか
- 撤退したとき、勉強した内容は無駄になるのか、実務に残るのか
年1回の試験は、1回落ちると1年待ちます。40代以降でこれは重い。随時受験できる資格から始めるほうが、続く確率は上がります。
会社の制度を先に調べる
本や講座を買う前に、これを確認してください。無料で条件が変わることがあります。
- 資格取得の報奨金、月々の手当があるか
- 受験料や講座費用の補助があるか。合格時のみか、受験時からか
- 会社が法人契約している研修サービスがないか
- 教育訓練給付の対象講座かどうか(厚生労働省の制度。要件は本人の状況によります)
制度は会社ごとに大きく違います。就業規則か人事に聞けば5分で分かる話が、調べられないまま自費で払われていることがよくあります。
独学か、講座か
費用だけで決めないでください。判断は次の2点です。
- 教材の質を自分で判断できるか。その分野の初学者だと、良い教材かどうかが分かりません。この場合は講座のほうが早い
- 締め切りがないと進まないタイプか。自分で管理できないなら、日程が決まっている講座に払う価値があります
逆に、独学の教材を選べて、記録を付けて進められる人なら、独学で十分です。ここは性格の問題なので、正解は人によって違います。
やらないほうがいいこと
- 複数を同時に始める。どれも中途半端になります。1つずつ
- 教材を先に大量に買う。1冊目を終えてから次を買う
- 受かりやすさだけで選ぶ。目的に合っていない資格は、取っても何も変わりません
- 「取れば何とかなる」と考える。資格は入口を広げますが、それ自体が成果ではありません
決まったら
選び終わったら、次は続け方の設計です。ここを飛ばすと、教材だけ買って終わります。