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やる気が出ないときに読む本

やる気 7分で読めます

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やる気が出るのを待っていると、たいてい来ません。

順番が逆だからです。やる気は、動く前ではなく動いたあとに出ます。これを逆に覚えていると、永遠に開始条件が揃いません。

本を買う前に試すこと

やる気の本を買う前に、3日だけ試してほしいことがあります。

  1. 5分だけやる。5分たっても乗らなければ、その日はやめてよいと最初に決めておく
  2. 始める場所を1つに固定する。毎回どこから手を付けるか考えていると、その判断だけで気力を使います
  3. やることを1つに減らす。3つ並んでいると、選べずに全部やらない日ができます

これで動く場合、必要なのは本ではなく段取りです。それでも動かないときが、下の話になります。

先に切り分けること

「やる気が出ない」には、性質の違うものが混ざっています。

1つ目なら、こちらではなく心が折れかけた夜に読む本のほうが近いです。以下は2つ目と3つ目のための本です。

考え方の側から立て直す

ジェームズ・アレン

原因と結果の法則

こんな夜に。状況が全部他人のせいに見えていて、そう考えている自分にも疲れているとき。

100年以上前に書かれた薄い本です。思っていることが行動を作り、行動が環境を作るという一点だけを繰り返します。1〜2時間で読み切れるので、何も終わらせられない時期に読了できること自体が効きます。

合わないかもしれない人:主張が強いので、理不尽な扱いを受けている最中の人には追い打ちに感じられます。時期をずらしてください。

白取春彦 編訳

超訳 ニーチェの言葉

こんな夜に。慰められたいのではなく、少し突き放してほしいとき。長い文章を追う体力がないとき。

短い断章が並ぶだけの構成なので、どこから開いても成立します。同情ではなく、立ち上がる側に背中を向けるような言葉が多い。読書の習慣が切れているときの、再開用としても使えます。

合わないかもしれない人:原典に忠実な翻訳を求める人には向きません。編訳です。

水野敬也

夢をかなえるゾウ1

こんな夜に。自己啓発書を何冊も読んだのに、何も変わらなかった経験があるとき。真面目な本を開く気力が残っていない夜に。

関西弁の神様ガネーシャが、冴えない主人公に毎日ひとつ課題を出していく小説です。課題は「靴をみがく」「募金する」といった地味なものばかりで、劇的な方法は一切出てきません。中心にあるのは、知っていることとやっていることの差です。笑えるので、疲れている日でも読み進められます。

合わないかもしれない人:ふざけた文体が受け付けない人には最後まで合いません。研究や理論の裏づけを求める人にも向きません。

続かないことのほうが問題なら

アンジェラ・ダックワース

やり抜く力 GRIT

こんな夜に。始めることはできるのに、2週間で必ず止まるとき。自分は根気がない人間だと結論づけかけているとき。

成功を分けるのは才能ではなく、情熱と粘り強さの組み合わせだという研究をまとめた本です。粘り強さを生まれつきの性格ではなく、伸ばせるものとして扱うので、続かない自分を責める方向から離れられます。

合わないかもしれない人:研究紹介が続くので、すぐ使える手順を求める人には冗長です。また、努力を美化しすぎているという批判もあります。

この状況で気をつけること

やる気が出ないとき、自己啓発書を何冊も買うことで動いた気になるのが、いちばんよくあるパターンです。

読んでいる間は前向きになりますが、本を閉じると戻ります。買うのは1冊にして、読み終える前に5分だけ手を付けたほうが早いです。