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心が折れかけた夜に読む本
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疲れている夜に、分厚いビジネス書は開けません。
目次を見た時点で閉じます。読んだところで、明日の朝が来ることは変わらないからです。
ここに置くのは、解決策の本ではありません。立っている場所を少しずらす本です。読んでも状況は変わりませんが、状況の見え方が変わることがあります。
先に書いておくこと
次のような状態が続いているなら、本ではなく人に会ってください。
- 眠れない日が2週間以上続いている
- 食欲がない、体重が落ちた
- これまで楽しめたことが何も楽しめない
- 朝、体が動かない
産業医、かかりつけ医、自治体の相談窓口でかまいません。読書はその代わりになりません。ここから先は、それほどではないけれど重い、という夜のための話です。
1回1ページで閉じられる本
超訳 ニーチェの言葉
こんな夜に。文章を追う体力が残っていない夜。ベッドで開いて、1ページで閉じたいとき。
短い断章が並んでいるだけなので、どこから開いても成立します。ニーチェ本人の著作を読むにはかなりの体力が要りますが、これは入口として編まれた本です。慰めではなく、少し突き放してくる言葉が多いので、同情されたくない気分のときに合います。
合わないかもしれない人:原典に忠実な翻訳を求める人には向きません。あくまで編訳です。哲学として学びたいなら別の本を。
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原因と結果の法則
こんな夜に。自分の状況が全部他人のせいに見えていて、そう考えている自分に少し疲れているとき。
100年以上前に書かれた、非常に薄い本です。思っていることが行動を作り、行動が環境を作る、という一点だけを繰り返し書いています。1時間ほどで読み切れるので、疲れている夜でも読了感が得られます。
合わないかもしれない人:「すべては自分の心が原因」という主張が強いので、いま理不尽な扱いを受けている最中の人には、追い打ちに感じられることがあります。その場合は読む時期をずらしてください。
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人間関係で消耗しているなら
嫌われる勇気
こんな夜に。上司や同僚の評価が頭から離れず、家に帰っても仕事のことを考えているとき。
アドラー心理学を、哲人と青年の対話形式で解説した本です。中心にあるのは課題の分離という考え方で、これは誰の問題なのかを切り分ける道具になります。相手がどう思うかは相手の課題だ、という線引きは、実務でもそのまま使えます。
合わないかもしれない人:対話形式なので、結論だけ知りたい人には冗長に感じられます。また、承認欲求を明確に否定するので、いま認められたい気持ちが強い人には反発が出ることがあります。
何のために働いているか分からなくなったなら
生き方
こんな夜に。目の前の仕事は回っているのに、何のためにやっているのかが抜けてしまったとき。40代以降に効きやすい本です。
人生や仕事の結果を、考え方・熱意・能力の掛け算で捉えます。能力や熱意が高くても、考え方がマイナスなら全体がマイナスになる。この式のわかりやすさが、判断に迷ったときの足場になります。
合わないかもしれない人:精神論や道徳の話が続くので、いま具体的な手順が欲しい人には遠回りに感じられます。
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読めない日は読まなくていい
本を読むことは義務ではありません。読めない日に無理に読むと、読書そのものが「できなかったこと」に変わります。それは、いま増やさなくていい種類の負債です。
今日は何も読まない、と決めるのも一つの選択です。