Learning
パソコン作業が遅い人の、ショートカットの覚え直し方
同じ資料を、隣の席の人が半分の時間で作る。
見ていると、特別なことはしていません。ただ、手が止まらない。こちらはメニューを探している間に、あちらは次の作業に移っている。
この差を才能だと思っている人がいますが、違います。手が覚えている操作の数の差です。そして、覚えるべき操作は思っているより少ない。
先に、自分が何に時間を使っているか
いきなり教材を買わないでください。まず1週間、次のことだけ観察します。
- パソコンの前で、いちばん長く時間を使っている作業は何か
- 「またこれか」と思う繰り返しの作業は何か
- 手が止まって、探している時間はどこで発生しているか
3つ書ければ十分です。ここを見ずに学び始めると、使わない機能を覚えることになります。
1. ショートカットは、10個で足りる
一覧表を貼っても覚えません。使う頻度が高いものだけ、1週間に2つずつ足していきます。
効くのは、マウスに手を伸ばす回数を減らすものです。コピー、貼り付け、元に戻す、保存、検索、ウィンドウの切り替え、直前の操作の繰り返し。この辺りで、体感がはっきり変わります。
使っているソフトによって割り当ては違うので、自分の環境で確認してください。2つ覚えて1週間使う。これを繰り返すほうが、50個の一覧を眺めるより速く身につきます。
2. Excelは、関数を網羅しない
関数の本を1冊やり切ろうとすると、たいてい途中で止まります。しかも、覚えた関数の大半は使いません。
先に覚えるのは、自分がいま手作業でやっていることを自動化するものだけです。
- 別の表から値を持ってきて手で貼っている → 参照系の関数
- 条件に合うものを目で数えている → 集計系の関数
- 毎月同じ集計を作り直している → ピボットテーブル
- 同じ書式を毎回設定している → 書式のコピーと、ひな形の保存
この4つのどれかに当てはまる作業が、たいてい誰にでも1つはあります。そこだけ調べてください。1つ潰すと、毎月の時間が返ってきます。
3. 探す時間を減らす
意外と大きいのがこれです。ファイルを探す、去年の資料を探す、メールを探す。
- ファイル名の付け方を1つに決める。日付を頭に置くだけでも変わります
- フォルダを深くしない。階層を掘るより、検索したほうが速い
- メールもフォルダ分けより検索。分類に使っている時間のほうが長い
やらないほうがいいこと
- 資格から入る。試験に受かっても、日々の作業は速くなりません。順番が逆です。速くなってから、必要なら取る
- 全機能を学ぶ。使わない機能は忘れます。忘れた分の時間が丸ごと損になります
- 新しいツールを増やす。いま使っているものを速くするほうが、確実に効きます
- 速い人のやり方を丸ごと真似る。その人と自分では、担当している作業が違います
効果の測り方
1つ覚えたら、同じ資料を作る時間を測ってください。
数字で見えないと、続けるかどうかの判断ができません。逆に「先月45分かかっていたものが25分になった」と分かれば、次を覚える気力が出ます。
まとめ
- 差は才能ではなく、手が覚えている操作の数
- 教材を買う前に、自分が時間を使っている作業を3つ書く
- ショートカットは週2つずつ。一覧表は覚えられない
- Excelは、いま手作業でやっていることだけ自動化する
- 資格から入らない。速くなるのが先、証明は後
10年遅いままだったということは、10年ぶんの繰り返し作業があるということです。1つ直すだけで、返ってくる時間はそれなりに大きい。