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ビジネスモデルの本を、会社員が選ぶなら
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自分の会社が、どこで稼いでいるか説明できますか。
売っている商品は言えます。ただ、その商品のどこに利益が乗っているのか、なぜ競合ではなくうちが選ばれているのか、と聞かれると、案外答えられません。
十年、二十年その会社にいても、担当範囲の外は見ないまま過ぎます。
本を読む前に、1つ書く
自社の稼ぎ方を、1行で書いてみてください。
誰に、何を、どうやって届けて、どこでお金をもらっているか
書けないなら、それが出発点です。書けたなら、その1行を持って読むと、本の内容が自社に接続されます。
無料で儲ける仕組みを知る
フリー[ペーパーバック版]〈無料〉からお金を生みだす新戦略
こんな夜に。無料のサービスがどうやって成立しているのか気になったとき。自社が値下げ競争から抜けられないとき。
フリーミアムという言葉を広めた本です。無料には種類があり、直接無料・内部相互補助・三者間市場といった型に分かれることを整理しています。デジタルの限界費用がゼロに近づくとき、何が起きるのか。2009年の本ですが、いま身の回りにあるサービスの仕組みが説明できるようになります。
合わないかもしれない人:出版年が古いので、事例は当時のものです。現在のサブスクリプションや広告市場の話を期待すると物足りません。型のほうを読んでください。
競争しない場所を探す
[新版]ブルー・オーシャン戦略
こんな夜に。同じ土俵で価格と機能を競い続けて、消耗しているとき。差別化を考えても、結局スペック比較になるとき。
競合と同じ軸で戦うのをやめ、価値の要素を減らす・増やす・取り除く・付け加えることで、新しい市場を作るという枠組みです。何を削るかを決めるところが本題で、足し算ばかりしている企画の見直しに使えます。事例が多く、フレームワークも具体的です。
合わないかもしれない人:成功事例から遡って説明しているので、そのまま真似できる手順書ではありません。また、既存事業の改善には向きません。
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理論の地図がほしいなら
世界標準の経営理論
こんな夜に。ビジネス書を読んでも、主張がバラバラで何を信じればいいか分からなくなったとき。
経営学の主要な理論を、経済学・心理学・社会学の系統ごとに整理した本です。個々のビジネス書がどの理論の上に立っているかが分かるので、読書の地図になります。1章ずつ独立しているので、必要なところだけ引けます。
合わないかもしれない人:800ページ超あります。通読する本ではありません。また、すぐ使える手順は書かれていません。
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読んだあとにやりがちな失敗
この分野の本を読むと、自社の戦略を批判したくなります。
ただ、外から見える戦略は結果であって、そこに至る制約は本には書かれていません。人がいない、金がない、既存顧客との約束がある。そういう理由で、いまの形になっていることが多い。
持ち帰るなら、批判ではなく質問にしてください。
- 「うちは、どこで利益が出ていますか」
- 「この機能を削ったら、誰が困りますか」
- 「値下げ以外で選ばれている理由は何ですか」
質問なら、会議で出しても角が立ちません。そして、答えられる人が社内に何人いるかで、その会社の状態が分かります。
読む順番
- フリー。仕組みで儲ける発想を入れる
- ブルー・オーシャン戦略。競争軸をずらす考え方を入れる
- 世界標準の経営理論。必要になったときに引く
3から入ると、まず挫折します。