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マーケティングを学び直すときに読む本
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マーケティングは、広告や販促の担当者だけのものではありません。誰に何を届けるかを決める技術なので、社内提案にも、部署の企画にも、自分のキャリアにも同じ形で効きます。
そして、この分野の本は順番を間違えると挫折します。いきなり教科書から入って積んだ経験がある人は、たいてい順番の問題です。
本を読む前に、1つ書き出す
マーケティングの本を読んでも身につかない人は、たいてい自社の商品で考えていません。事例の会社の話として読んで終わります。
読む前に、1行だけ書いてください。
自分が扱っているもの(商品・サービス・社内の提案)は、誰の、どんな困りごとを、どう解決しているか
ここが書けないなら、それが最初の課題です。本を読みながら、この1行を書き直していくと定着します。
1冊目にするなら
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方
こんな夜に。マーケティングという言葉は知っているが、自分の仕事とどうつながるか分からないとき。社内で企画が通らないとき。
マーケターではない人に向けて書かれた入門書です。会社の向きを、自分たちの都合から消費者の都合へ変える、という一点を軸に、経営危機だったテーマパークが立て直っていく過程が語られます。数式やフレームワークより先に、考え方の順番が身につきます。
合わないかもしれない人:実務の手順書ではありません。明日の施策を探している人には抽象的に感じられます。
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ドリルを売るには穴を売れ
こんな夜に。専門用語で説明されると分からなくなるとき。物語で理解したいとき。
潰れかけたレストランを立て直すストーリーを追いながら、ベネフィット、セグメンテーション、差別化、4Pという基本を順に学ぶ構成です。顧客が買っているのはドリルではなく穴だ、という有名な考え方が中心にあります。マーケティングの基本用語が、実例と紐づいた状態で頭に入ります。
合わないかもしれない人:基礎の本なので、実務経験が長い人には確認作業になります。
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数字で考える段階に進むなら
確率思考の戦略論
こんな夜に。施策の良し悪しを、感覚でしか語れていないとき。上に説明する根拠がほしいとき。
市場での勝敗を、消費者の選好という確率の分布として捉える本です。数式が出てくるので、上の2冊より難易度が上がります。ただ、需要を予測して意思決定する枠組みを持てると、企画の説明力が変わります。
合わないかもしれない人:数学的な記述が苦手な人は、途中で止まります。その場合は付録や数式部分を飛ばして、考え方の章だけ読む方法もあります。
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コトラーのマーケティング入門
こんな夜に。体系的に全体像を押さえたいとき。異動でマーケティング部門に来て、共通言語が必要なとき。
この分野の標準的な教科書です。用語と枠組みが網羅されているので、他の本を読むときの地図になります。通読するより、必要な章を引く使い方が現実的です。
合わないかもしれない人:厚く、値段も張ります。読み物としての面白さを期待すると続きません。版によって内容が異なるので、購入前に版を確認してください。
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世界のエリートが学んでいるMBAマーケティング必読書50冊を1冊にまとめてみた
こんな夜に。マーケティングの名著が多すぎて、どれから読むか決められないとき。買ったまま積んでいる本があるとき。
古典から近年のものまで50冊を要約した本です。1冊数ページなので、どの本が自分の課題に近いかを見分ける地図として使えます。原典に当たる前の下見と考えると効率がいい。
合わないかもしれない人:要約なので、これを読んで50冊を読んだことにはなりません。気になった本は原典を読む前提で使ってください。1冊ずつの解説は当然浅くなります。
組織で通らないなら、本を変える
マーケティングを学んでも社内で実行できない、という詰まり方があります。この場合、足りないのはマーケティングの知識ではありません。
正しい提案が通らないのは、組織の問題であることが多い。そちらは別の記事にまとめています。
読む順番
- USJを劇的に変えた、たった1つの考え方。考え方の向きを変える
- ドリルを売るには穴を売れ。基本用語を実例で押さえる
- 確率思考の戦略論。数字で説明できるようにする
- コトラー。必要になったときに引く
1と2はどちらが先でもかまいません。3は、1か2を読んでからのほうが理解が早くなります。