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チーズはどこへ消えた?
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どんな本か
迷路のなかで暮らす2匹のネズミと2人の小人の寓話です。ある日、いつもの場所からチーズが消える。すぐ次を探しに行く者と、その場に留まって理由を考え続ける者に分かれる。90ページほどで、1時間かかりません。
どこが効くか
扱っているのは1点だけです。状況が変わったあと、認めるまでにかかった時間が、そのまま損失になるということ。異動、制度変更、事業縮小。会社員が繰り返し遭う場面に当てはまります。
薄いので、迷っている時期に何度も読み返せます。判断が固まらない時期の本としては、この短さ自体が価値になります。
寓話なので、自分の状況を直接責められている感じがしません。距離を取ったまま読めます。
合いそうな人
- 環境が変わったのに、前と同じやり方を続けている自覚がある人
- 異動や制度変更に納得できないまま時間が過ぎている人
- 長い本を読む余裕がない人
合わないかもしれない人
- 具体的な手順を求める人。寓話なので方法論はありません
- 会社から配られて読まされた経験がある人。反発が先に立ちます。その場合は無理に読まなくて大丈夫です
- 変化を受け入れろという主張自体に、いま抵抗がある人
買う前に、自分で確かめられること
90ページなので、書店で最初の30ページを読めば、続きが要るかどうか判断できます。買う前に、いま自分が「前と同じやり方を続けている場面」を1つ書き出してみてください。1つも出てこないなら、いま読んでも刺さりません。出てきたなら、その1件を持って読むと効きます。すでに変化を受け入れて動き始めている人には、確認作業にしかなりません。迷っている時期にだけ効く本です。研修で配られて積んだままの人は、その1冊を探すほうが早い。
この本の読み方
1時間で読めるので、通しで1回読んでから、自分の状況に置き換えてもう一度めくるのがいいです。読みどころは寓話そのものより、巻末の討論パートのほう。同じ話を読んだ人たちが、それぞれ違う立場から議論します。自分がどの登場人物に近いかは、たいてい他人の意見を聞いてから分かります。急いで結論を出さないほうがいい。
次に読むなら
- 40代にとって大切な17のこと(本田健)
変化を認めたあと、具体的に何を考えるかが並んでいます - 「ザ・ゴール」シリーズ ザ・チョイス 複雑さに惑わされるな!(エリヤフ・ゴールドラット)
状況を正しく見るとはどういうことかを、もう一段深く扱った本
読んでみて
大手企業の新人研修で使われていると聞いて、見てみました。30前後で仕事に慣れ、後輩がつくと、作業指示だけでは伝わらないことが多くなり、全体の物語を話すようになったのですが、そのタイミングで継続することの意味を考え直すきっかけと、後輩への指導の元になった本です。こどもにも読ませたのですが、かなり反応が薄かったです。