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数字は人格
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どんな本か
中小企業の経営者が、現場で数字をどう使っているかを書いた本です。会計の理論ではなく運用の話で、どの数字を、どの頻度で、誰が見るかまで具体的に出てきます。数字を見ればその人の仕事ぶりが分かる、という立場が一貫しています。
どこが効くか
数字が苦手な人が最初につまずくのは、計算ではなく「どれを見ればいいか分からない」ところです。この本は見る対象を絞ってくるので、そこが解けます。
個人の型を扱う『数値化の鬼』に対して、こちらは組織で回す話です。チームを持っている人のほうが使いどころが多い。
数字を経営者だけのものにせず、現場が自分で見る形にするという発想は、稲盛和夫『アメーバ経営』とも重なります。
合いそうな人
- 自分の仕事を、いつも感覚でしか語れていないと気づいた人
- 上司に数字で詰められて、答えられなかったことがある人
- 小さなチームを持っていて、数字の切り方を考えている人
合わないかもしれない人
- 断定的な語り口が苦手な人。合わない人ははっきり合いません
- 中小企業の経営が前提なので、大企業の一担当者には遠く感じる箇所があります
- 会計や簿記の知識そのものを学びたい人
買う前に、自分で確かめられること
買う前に、自分の部署で毎月出している数字を思い出してみてください。何のために出しているか、誰が見ているかを言えるなら、本書の主張の半分はすでに実行できています。言えないなら読む価値があります。ただし著者は中小企業の経営者で、書かれているのは全社的な運用の話です。権限のない立場では、そのまま実行できる部分は限られます。自分の担当範囲に翻訳しながら読む必要があるので、そこを面倒に感じる人には向きません。
この本の読み方
経営者向けに書かれていますが、課や係の単位に読み替えると使えます。読みながら、自分の部署でいま誰も見ていない数字を1つ探してください。それが見つかった時点で、この本の役目は半分終わっています。全社的な仕組みづくりの話は、権限がない立場では実行できないので飛ばして構いません。
次に読むなら
- 儲ける社長のPDCAのまわし方(小山昇)
同じ著者。数字を見る頻度をどう上げるかは、こちらのほうが詳しい
読んでみて
SEをしていたころに、数字管理の大切さを先輩に教わるも、なかなか実感できませんでした。数字は好きなのですが、ストーリーを作るのが苦手で、予算も大抵顧客から交渉があり営業する必要が無かったため、社内の稼働管理くらいにしか数字を利用していませんでした。ただ、リアルな数字は人を傷つけることもあったと思っていたのですが、間違いで、話し方の問題だったと今では思っています。