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「30代にとって大切な17のこと」と「40代にとって大切な17のこと」、どちらを読むか
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本田健さんの『30代にとって大切な17のこと』と『40代にとって大切な17のこと』は、構成が同じです。題名どおり、年代で選ぶ人が多いと思います。
ただ、年代はあくまで目安です。何歳かより、いま何が具体的な数字として見え始めているかのほうが、選ぶ基準として効きます。2冊とも読んだ立場から、違いと選び方を書きます。
2冊に共通していること
- 17の項目に分かれていて、1項目が短い(5分ほど)
- 順番に読まなくても成立する。疲れている日でも1つだけ読める
- 答えを与える本ではなく、いまのうちに考えておく論点が並ぶ本
- 具体的な手順や数字は書かれていない
だから、読んだあとに何も決まらなくても失敗ではありません。これは決めるための本ではなく、まだ考えていない論点に気づくための本です。
違い
| 30代版 | 40代版 | |
|---|---|---|
| 状況 | この先20年をどう組み立てるか、考えはじめた時期 | 折り返し地点に来て、残り時間を意識しはじめた時期 |
| 並ぶ論点 | 選択肢が出そろう前に、考えておけること | 上へ行くのか専門でいくのか。家庭や体力とどう折り合うか |
| 新しく入ってくるもの | 同期との差が見えてきて、落ち着かない気持ち | 体力や親のことなど、30代では出てこなかった変数 |
| こんなとき | まだ時間の余裕があるうちに、枠を作りたい | 転職や役割の変更を、動く前に整理したい |
選ぶための質問
親の年齢と、自分の定年までの年数を、紙に書き出してください。
この2つが、具体的な数字として出てくる時期の本が40代版です。書いてみて実感が湧かないなら、40代版は数年後に読むほうが効きます。親の介護や体力の話が出てくるので、実感がない時期に読むと響きません。
もう1つ。書店で、目次だけ見てください。17項目のうち、3つ以上で手が止まる年代の本が、いま読む本です。1つも引っかからないなら、その年代の本はいまは要らない時期です。
年代がずれていても、効くことはある
私は、30代版を40代半ばで読みました。それでも読んで良かったと感じました。考えていること、もやもやしていることが少し整理されて、読み終えたとき少し楽になりました。
年代が合っていないから意味がない、ということはありません。ただ、30代版を40代で読むと、もう通り過ぎた論点と、まだ手つかずの論点がはっきり分かれて見えます。その分かれ方も、情報になります。
2冊とも読む必要はない
両方買う必要はありません。2冊には重なる部分があるので、いまの年代のほうだけで足ります。
両方読むなら、同じ番号の項目を見比べてください。同じ構成で、扱う内容が変わっています。その差が、そのまま10年ぶんの前提の変化です。
30代にとって大切な17のこと
こんな夜に。30代で、この先の20年をどう組み立てるか考えはじめたとき。同期との差が見えてきて、落ち着かないとき。
30代が向き合う論点を17に分けて並べた本です。具体的な選択肢が出そろう前に、考えておけることが分かります。1項目ずつ独立しているので、疲れている日でも1つだけ読めます。
合わないかもしれない人:抽象度が高く、具体的な手順は書かれていません。今月中に決めたいことがある人には遠すぎます。
40代にとって大切な17のこと
こんな夜に。40代に入って、折り返し地点に来た実感があるとき。残り時間を意識しはじめたとき。
30代版と同じ構成で、論点が40代のものに変わります。体力や親のことなど、30代では出てこなかった変数を含めて考える枠になります。40代の転職を考えているなら、動く前に目を通すと基準が整理されます。
合わないかもしれない人:30代版と重なる部分があります。具体的な手順を求める人には物足りません。
読み方
- 順番に読まない。目次を見て、いま気になる3つだけ読む
- 残りは1年後に開く。1年たつと、違う項目が引っかかります
- 答えを求めない。読んだあとに何も決まらなくていい。考えていなかった論点に気づければ足りる
まとめ
- 2冊は構成が同じで、扱う論点が年代で変わる
- 選ぶ基準は年齢より、親の年齢と定年までの年数が数字で見えるか
- 目次で3つ以上手が止まる年代の本が、いま読む本
- 年代がずれていても効くことはある。ただし両方読む必要はない