Books

「数字は人格」と「儲ける社長のPDCAのまわし方」、同じ著者の2冊をどちらから読むか

評価・給料 6分で読めます

この記事にはプロモーションが含まれます。

同じ著者の本を2冊読むと、どちらを先に読めばよかったのか、あとで分かります。小山昇さんの『数字は人格』と『儲ける社長のPDCAのまわし方』は、まさにそういう2冊です。

どちらも中小企業の経営者が書いた、現場の運用の本です。ただ、扱っているものが違います。『数字は人格』は「何を見るか」の本、『PDCA』は「どれくらいの頻度で見るか」の本です。

2冊の違い

数字は人格儲ける社長のPDCAのまわし方
扱うことどの数字を、どの頻度で、誰が見るか計画の精度ではなく、回転の速さ
効く場面仕事を感覚でしか語れていない。数字で詰められて答えられなかったPDCAという言葉だけが飛び交って、何も回っていない
向く立場小さなチームを持っていて、数字の切り方を考えている人計画を立てるところで力尽きる人。報告だけで終わる会議にいる人
気をつけること断定的な語り口。中小企業の経営が前提精神論に見える箇所。決裁権のない立場では実行できない部分がある

どちらから読むか

基準は、いま自分の部署で、誰も見ていない数字があるかどうかです。

両方に当てはまる人は、先に『数字は人格』です。何を見るかが決まらないまま頻度だけ上げると、見る必要のない数字を、速く見るだけになります。

1冊目の候補

小山昇(ダイヤモンド社)

数字は人格

こんな夜に。自分の仕事を、いつも感覚でしか語れていないと気づいたとき。上司に数字で詰められて、答えられなかったとき。

中小企業の経営者が、現場で数字をどう使っているかを書いた本です。会計の理論ではなく運用の話で、どの数字を、どの頻度で、誰が見るかまで具体的に出てきます。数字が苦手な人が最初につまずくのは計算ではなく、どれを見ればいいか分からないところです。ここが解けます。

合わないかもしれない人:断定的な語り口が苦手な人。大企業の一担当者には遠く感じる箇所があります。会計や簿記の知識そのものを学びたい人。

小山昇(KADOKAWA)

儲ける社長のPDCAのまわし方

こんな夜に。計画を立てるところまでで終わってしまうとき。週次や月次の会議が、報告だけで終わっているとき。

PDCAを、計画の精度ではなく回転の速さで捉えた本です。立派な計画を立ててから動く進め方を明確に否定しています。多くの場合、止まっているのはPではなくCとAです。そこに気づけます。

合わないかもしれない人:精神論に見える箇所があります。そこで止まる人には向きません。決裁権のない立場では、そのまま実行できない部分があります。

経営者の本を、課や係の単位に読み替える

どちらも経営者向けに書かれています。そのまま真似ようとすると、権限がなくて止まります。次のように読み替えてください。

読む前に、確かめられること

同じ著者の2冊なので、語り口が合うかどうかは、どちらか1冊で分かります。書店で数ページ読んで、断定的な調子が受け付けないなら、2冊とも合いません。

逆に、買う前にできることもあります。自分の部署で毎月出している数字を思い出して、何のために出していて、誰が見ているのかを言えるかを確かめてください。言えるなら『数字は人格』の主張の半分はすでに実行できています。月1回でやっている確認を週1回に変えられるなら、『PDCA』を読まずに今週から始めて構いません。

まとめ