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自己啓発書を読んでも変わらないとき、次に読む1冊の選び方
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自己啓発書を何冊も読んだのに、何も変わらない。そう感じて、また別の本を探している。心当たりのある人は多いと思います。
先に言うと、変わらない原因は、本の質より、読み方と選び方にあることが多いです。次の本を探す前に、そこを見直したほうが早い。
本を替える前に、見直す3つ
- 読み切ってから、始めようとしていないか。読み終えてから実行しようとすると、たいてい始まりません。課題や問いが出てきたら、読み進める前に1つだけ試してください
- 全部やろうとしていないか。課題を全部やろうとすると、3日で止まります。いま自分に引っかかった1つだけで足ります
- 自分の止まっている場所と、本の対象がずれていないか。行動が3日で止まる人と、人の評価が頭から離れない人では、効く本が違います
3つ目が、次の本を選ぶ段階の話です。止まっている場所から選びます。
止まっている場所から選ぶ
| いま止まっているところ | 読む本 |
|---|---|
| 知っているのに、やらない。3日で止まる | 夢をかなえるゾウ |
| 人の評価や、誰の問題か分からないことで消耗する | 嫌われる勇気 |
| 目先の方法ではなく、判断の軸から見直したい | 完訳 7つの習慣 |
| 環境が変わったのに、前のやり方を続けている | チーズはどこへ消えた? |
知っているのに、やらないなら
夢をかなえるゾウ
こんな夜に。自己啓発書を何冊も読んだのに、何も変わらなかったとき。真面目な本を開く気力が残っていない夜に。
関西弁の神様ガネーシャが、毎日ひとつ課題を出していく小説です。課題は靴をみがく、食事を腹八分におさえる、といった地味なものばかり。この本が突いてくるのは、知らないことではなく、知っているのにやらないことのほうです。笑いながら読めるので、説教されている感じがありません。
合わないかもしれない人:ふざけた文体が受け付けない人。研究データや理論の裏づけを求める人。
人の評価や、誰の問題か分からなくて消耗するなら
嫌われる勇気
こんな夜に。家に帰っても仕事のことを考えてしまうとき。上司や同僚の評価が頭から離れないとき。
アドラー心理学を、哲人と青年の対話で解説した本です。実務で使えるのは課題の分離で、これは誰の問題なのかを切り分ける道具です。相手がどう思うかは相手の課題だ、と線を引けると、持ち帰る量が減ります。
合わないかもしれない人:結論だけ知りたい人。承認欲求の否定に、いま反発が出る人。主張には賛否があり、全部を受け入れる必要はありません。
判断の軸から見直したいなら
完訳 7つの習慣 人格主義の回復
こんな夜に。目先の方法ではなく、判断の軸から見直したいとき。管理職になって数年たち、うまくいかない理由が自分側にある気がしてきたとき。
主体性、終わりを思い描くことから始める、最優先事項を優先する。この3つで自分を立て直してから、対人関係へ進む構成です。順番に意味があります。効き始めるのは遅いですが、長持ちします。
合わないかもしれない人:今週の困りごとを解決したい人。厚く、読み通すのに時間がかかります。拾い読みで済ませたい人にも向きません。
環境が変わったのに、やり方を変えられないなら
チーズはどこへ消えた?
こんな夜に。異動や制度変更に納得できないまま、時間が過ぎているとき。前と同じやり方を続けている自覚があるとき。
迷路のなかで暮らす2匹のネズミと2人の小人の寓話です。90ページほどで、1時間かかりません。扱っているのは1点だけで、状況が変わったあと、認めるまでにかかった時間が、そのまま損失になるということです。
合わないかもしれない人:具体的な手順を求める人。会社から配られて読まされた経験があり、反発が先に立つ人。
1冊読み終えたら
次の本へ行く前に、読んだ本から1つだけ、実際にやってみてください。次の本は、そのあとで構いません。
実行する内容は小さくて足ります。「寝る前に、翌日やることを1つだけ決める」程度のことです。それを続けられた経験が、次の本を読むときの土台になります。
やらないほうがいいこと
- 同時に何冊も読み始める。どれも中途半端になり、実行した1つも残りません
- 要約や解説書で済ませる。順番や言い回しに意味がある本は、そこが落ちます
- 変わらないのを、意志の弱さのせいにする。読み方と選び方を変えれば足ります
まとめ
- 変わらない原因は、本の質より、読み方と選び方にあることが多い
- 読み切る前に、課題を1つだけ試す
- 全部やろうとしない。引っかかった1つだけ
- 次の本は、止まっている場所から選ぶ
- 次の本へ行く前に、1冊から1つだけ実行する