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部下が動かない、任せられないときに読む本

人間関係 8分で読めます

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指示は出している。期限も伝えた。それでも動かない。結局、自分がやる。

この状態でいちばん多い誤解は、部下のやる気の問題だと考えることです。やる気の問題であることもありますが、その前に確認できることが3つあります。

本を買う前に確認すること

  1. 期限を伝えたか、いつまでかを合意したか。「なるべく早く」は期限ではありません
  2. 完成の状態を共有したか。どこまでやれば終わりかが決まっていないと、人は着手を後回しにします
  3. あなたが途中で手を出していないか。一度でも引き取ると、次から「待っていれば来る」が学習されます

この3つで解ける場合が半分くらいあります。残りの半分が、下の本の領域です。

まず読むなら

安藤広大

リーダーの仮面

こんな夜に。いい人でいようとして、結果的にチームが動いていないとき。プレイヤーとして優秀だったのに、管理職になってから手応えがない人へ。

マネジャーが見るべき対象を、感情ではなくルール・位置・利益・結果・成長の5つに絞ります。部下と仲良くすることと、成果が出ることは別だという前提に立っているので、割り切りの言葉が手に入ります。指示の出し方が具体的に変わります。

合わないかもしれない人:合議で決める文化の職場や、上下関係をできるだけ作りたくない人。書かれている割り切りが冷たく感じられることがあります。

大石哲之

コンサル一年目が学ぶこと

こんな夜に。自分の指示がなぜ伝わらないのか、そもそも言語化できていないとき。若手に「どう教えたらいいか」で困っている人にも。

結論から話す、数字で語る、相手の期待値を確認する、といった基本動作が短く整理されています。1項目が数ページなので、疲れていても1つだけ読めます。自分が無意識にやっていたことに名前が付くので、そのまま部下に教えられます。

合わないかもしれない人:すでに10年以上の実務経験があり、基本動作が身についている人には物足りない可能性があります。

永松茂久(すばる舎)

人は話し方が9割

こんな夜に。言っている内容は間違っていないのに、なぜか相手が動かないとき。指示のたびに空気が固くなると感じるとき。

話す技術というより、相手が話しやすい状態をどう作るかに寄った本です。否定しない、まず聞く、というところから始まります。1項目が短く、平易に書かれているので、活字が重い日でも進みます。上の2冊が仕組みの話なのに対し、これは日々のやりとりの話です。

合わないかもしれない人:交渉術や説得の技術を求める人には物足りません。エピソード中心で、研究や理論の裏づけは薄めです。

渡し方そのものを変えたいなら

任せられない人は、たいてい「いきなり重い仕事を渡して、失敗され、やっぱり自分でやったほうが早いと結論づける」という一往復をしています。渡す順番の話は、当サイトの記事にまとめてあります。

スティーブン・R・コヴィー

完訳 7つの習慣

こんな夜に。目先のテクニックではなく、自分の判断の軸から見直したくなったとき。管理職になって数年たち、うまくいかない理由が自分側にある気がしてきた人へ。

主体性、終わりを思い描いてから始めること、最優先事項を優先すること。この3つで自分を立て直してから、Win-Winや傾聴といった対人の話に進む構成になっています。順番に意味があるので、対人の章だけ拾い読みしないほうが効きます。

合わないかもしれない人:厚く、読み通すのに時間がかかります。今週中に何とかしたい人は、先に上の2冊のほうが実務に近いです。

この状況で読まなくていい本

部下が動かないときに、コーチングやリーダーシップ論を何冊も買う人がいます。悪い本ではありませんが、期限と完成状態を共有していない段階で読んでも効きません。

順番としては、まず伝え方を直し、それでも動かないときに人の見方を学ぶほうが早いです。