How to
「早い思考」と「遅い思考」を、仕事の判断で使い分ける
心理学者ダニエル・カーネマンは、人の思考を2つの働きに分けて説明しました。
2つの思考
| システム1(早い思考) | システム2(遅い思考) | |
|---|---|---|
| 速さ | 一瞬、自動で動く | ゆっくり、意識して動く |
| 負担 | ほとんど疲れない | 集中が要り、疲れる |
| 得意 | 顔の判別、慣れた作業、第一印象 | 計算、比較、複雑な判断 |
| 弱点 | 思い込みや偏りが入る | 面倒で、つい省略される |
ポイント
- 日常の判断の多くは、早い思考が行っている
- 遅い思考は、怠けやすい。早い思考の答えを、そのまま承認しがち
- 早い思考は悪者ではなく、慣れた場面では強い
仕事での使い分け
早い思考で十分な場面
- 毎日の定型作業
- 経験が豊富で、結果がすぐ分かる分野の判断
- 失敗しても、やり直しが軽いこと
遅い思考に切り替える合図
- 金額や人事など、やり直しが重い
- 初めての案件で、経験が少ない
- 強い感情(怒り・焦り・好き嫌い)が出ている
- 「直感で、これだ」と感じたのに、理由が言えない
切り替える3つの習慣
- 理由を3つ書く:直感の答えに、理由を言葉で足してみる
- 一晩置く:重い判断は、その場で決めない
- 反対を探す:「違う答えなら、何か」を一つ考える
疲れているときは
- 疲れや空腹で、遅い思考はさらに働きにくい
- 大事な判断は、午前中や休んだ後に置く
まとめ
- 早い思考は速く、遅い思考は慎重で疲れる
- やり直しが重いとき、感情が強いときは遅くする
- 理由を書く、置く、反対を探すの3つで切り替える