悩みのテーマ 学び直し・資格・生成AI

Story

物流会社の主任が、簿記の勉強を、先に上司へ伝えた話

物流会社 主任・40代前半 学び直し

主任の黒田は、簿記の入門書を、買った。

帰りの電車で、二ページ、読んだ。

数字を、自分で見られるようになりたかった。月次の、原価の資料が、読めないと、会議で、置いていかれる。

ただ、会社には、言わないつもりだった。

勉強を、していることを、知られるのが、少し、恥ずかしかった。


一か月、独学を、続けた。

試験の日が、近づくにつれて、悩みが、増えた。試験前の日は、定時で、帰りたい。だが、繁忙期の、真っ只中だった。

上司の、鈴木に、言うべきか。

黒田は、迷って、手帳に、書いた。

何を、学ぶか。いつ、使うか。仕事に、どう、還元するか。

三つが、はっきりした。


その日の午後、黒田は、鈴木の席を、訪ねた。

「少し、お時間、よろしいですか」

「どうした」

「来月から、簿記の勉強を、始めています」

鈴木は、少し、驚いた顔を、した。

「簿記か。仕事で、使うのか」

「月次の原価の資料を、自分で、読めるようになりたいんです。使うのは、平日の夜と、休日だけです。仕事の時間は、使いません」

鈴木は、頷いた。

「試験は、いつだ」

「三月の、第二日曜です。その前の週に、一日だけ、定時で帰れる日が、あると助かります」


鈴木は、少し、考えてから、言った。

「会社に、資格取得の、補助制度が、あったはずだ。人事に、確認してみろ」

黒田は、驚いた。

「補助が、あるんですか」

「申し込む前に、確認しないと、使えなくなる、制度だ」

黒田は、すぐに、人事に、問い合わせた。

受験料と、教材費の、一部が、補助される。事前の申請が、条件だった。


三月、黒田は、無事、試験を、受けた。

結果は、合格だった。

鈴木が、朝礼で、短く、言った。

「黒田が、簿記を、取った。月次の、原価の資料を、これから、手伝ってもらう」

黒田は、少し、照れた。

勉強を、仕事で、使う場所が、先に、できていた。

その夜、黒田は、手帳に、書いた。

黙って学ぶより、先に伝える。時間も、費用も、場所も、返ってくる。


四月、黒田は、月次の原価資料を、作り始めた。

数字の意味が、分かった。

会議で、置いていかれることは、なくなった。

あの日、鈴木に、伝えて、よかった。

黒田は、そう、思った。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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