悩みのテーマ 学び直し・資格・生成AI

Story

建設機械レンタル会社の課長が、学び直しを三年後から逆算して、一つに絞った話

建設機械レンタル会社 課長・40代後半 学び直し

課長の高田は、机の引き出しに、パンフレットを、溜めていた。

資格試験の、案内。英会話の、スクール。AIの、講座。

全部、気になった。どれも、やった方が、いい気がした。

だが、何も、始めていなかった。

ある夜、妻が、言った。

「結局、何も、やってないわよね」

高田は、苦笑いした。


翌日の、昼休み。高田は、ノートを、開いた。

三年後の、自分を、書いた。

五十歳。営業所の、所長になっている。

十人の部下と、働く。地域の、大きな取引先との、関係も、任されている。

数字の、管理と、部下の育成が、仕事の中心。

書き終えて、足りないものを、書き出した。

数字を、分析する力。部下に、教える力。取引先と、話す力。


次に、三つの基準で、見た。

仕事で使う場面が、はっきりしているか。半年から一年で、形になるか。学ぶのが、苦にならないか。

数字の、分析。これは、毎月の会議で、使う。半年で、形になる。苦には、ならない。

三つとも、当てはまった。

英会話は、使う場面が、まだ、見えなかった。資格は、一年以上かかる。

高田は、決めた。

数字の、分析を、学ぶ。表計算ソフトの、使い方から。


その夜、最初の三十日の計画を、作った。

週に、平日三十分を、三日。休日に、一時間。

最初の本を、一冊、決めた。

三十日後に、何ができるか。毎月の、営業所の、売上を、自分で、グラフにできる。

一行で、書いた。

選ばなかったものは、「今はやらない」と、書いた。英会話。AI。資格。

一年後に、見直す。


三十日後、高田は、営業所の、月次会議で、グラフを、出した。

「先月の、売上を、取引先ごとに、並べてみました」

所長が、身を、乗り出した。

「これは、見やすいな」

高田は、少し、照れた。

勉強したことを、仕事で一回、使えた。


その夜、妻が、聞いた。

「どうだった?」

「一つ、使えた」

「他の勉強は?」

「一年後に、また、考える」

高田は、手帳の隅に、書いた。

三年後から、決める。一つだけ、選ぶ。

引き出しの、パンフレットは、まとめて、袋に、入れた。

捨てたのではない。順番を、待たせた。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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