How to
指導のつもりが、パワハラにならないための3つの線
「指導のつもりだった」。そう言う人は、多くいます。悪意がなくても、受け取る側の就業環境が害されれば、問題になります。
指導する側が、自分に引いておく3つの線を紹介します。この記事は、一般的な整理で、法的な判断ではありません。
3つの線
1. 人ではなく、事実について話す
- ×「お前は、いつもダメだ」「やる気がないのか」
- ○「この資料は、数字が2か所、違っていた」
人格や能力を否定する言葉は、指導ではなく、攻撃になりやすい線です。
2. 場所と時間を、選ぶ
- ×全員の前で、大声で。長時間、繰り返し
- ○別室や、2人で、短く。必要なことを、1回
人前での叱責や、長時間の叱責は、受け取る側への影響が、大きくなります。
3. 次の一手を、必ず添える
叱るだけで終わると、相手は、何をすればいいか分かりません。
- ○「次は、提出前に、数字を2回確認してほしい」
指導の目的は、次に変わることです。叱ることではありません。
感情が高ぶったときの対処
怒りが出ているときの言葉は、あとで、後悔することが多くなります。
- 6秒待つ。まず、息を吐く
- 席を外す。「少し、時間をください」と言って、離れる
- 翌日に回す。重要でなければ、冷静になってから話す
言い換えの例
| 言いがちな言葉 | 言い換え |
|---|---|
| なんで、できないんだ | どこで、つまずいているか教えてほしい |
| 前にも言っただろう | 前に伝えた点が、まだ共有できていないようだ。もう一度、整理したい |
| 常識でしょう | 私は、こういう前提で考えている。〇〇さんの前提を、聞かせてほしい |
| やる気がないのか | いま、何か、動きにくい理由はあるか |
自分の言動の点検
月に1回、次の3つを、自分に問います。
- 最近、人格を否定する言葉を使っていないか
- 人前で叱ったことは、なかったか
- 叱ったあとに、次の一手を伝えたか
まとめ
- 3つの線:人ではなく事実を話す・場所と時間を選ぶ・次の一手を添える
- 感情が高ぶったら、6秒待つ、席を外す、翌日に回す
- 言い換えの型を、持っておく