How to
上司がマルチタスクを頼んでしまう理由。選べない苦悩を、4つに分けて整理する
「全部、大事なんだ」。上司がそう言うとき、本人も苦しんでいることが多い。苦悩の中身を、4つに分けて見ます。
4つの理由
1. 全部が必要に見える
- 開発も、教育も、他部署の支援も、どれも会社に必要
- 一つを選ぶと、他が止まる気がする
- 結局、「全部やって」になる
2. 捨てる基準がない
- 何をやらないかを決める物差しがない
- 優先順位の根拠が、説明しにくい
- 決めると、責任が生まれる
3. 決める権限が曖昧
- フラットな組織では、誰が最終決定するか不明確
- 上司も、さらに上の意向を待つ
- 結果、現場に丸投げになる
4. 断れない事情
- 他部署や、経営からの依頼が来る
- 関係を悪くしたくない
- 人を貸し出すことで、貸し借りが生まれる
苦悩を整理する問い
上司自身に、次を聞いてみます。
- 全部やった場合に、成果が出るのはどれか
- 1つやめたとき、本当に困るのは誰か
- 最終的に決めるのは、誰か
対処の方向
| 理由 | 対処 |
|---|---|
| 全部が必要 | 期間で分ける(今期はこれ、次期はこれ) |
| 基準がない | 捨てる基準を3つ持つ |
| 権限が曖昧 | 決める人・場・ルールを書く |
| 断れない | 入れ替えで受ける |
部下の側の心がけ
- 上司を責めず、選べない事情を理解する
- 「選ぶための材料」を、先に出す
- 選択肢を2つにして持っていく
まとめ
- 上司の「全部お願い」は、選べない事情から起きる
- 全部が必要、基準がない、権限が曖昧、断れないの4つ
- 基準、権限、期間、入れ替えで、一つずつ整える