遅刻をゼロにするより、半分にしたい。本人が決めた小さな目標の話
「遅刻するな」では、変わらなかった。「一か月で、半分に」と、本人が決めたら、動き出した。
読むStory
精密機器メーカーの、品質保証課長、桐生は、再来年、定年を、迎える。
再雇用の後も、収入は、減る。
それより、気がかりなのは、役割だった。
毎日、何を、して過ごすのか。
大きく稼ぐ、必要は、ない。
月に、数万円でも、収入と、役割が、あれば、暮らしが、変わる。
桐生は、探し始めた。
四つの、入口を、考えた。
経験を、活かす。顧問、相談、研修の講師。
短時間の、勤務。週に二、三日。
地域や、公的な、仕事。
技能の提供。
桐生は、品質管理の、経験が、長い。
それを、活かせる、道が、ないか。
元の、取引先に、相談した。
「品質の、勉強会で、話してもらえないか」
公的な、窓口にも、行った。
シニア向けの、相談窓口で、紹介を、受けた。
地域の、中小企業が、品質管理の、助言者を、探していた。
月に、二回、訪問。
報酬は、数万円。
桐生は、条件を、確認した。
勤務先の、副業規定は、定年後の、再雇用中は、どうなるか。
税金の、扱いは。
年金との、関係は。
人事と、税理士に、聞いた。
「必ず、稼げる」という、話も、来た。
教材を、買えば、在宅で、稼げる、というものだった。
初期費用を、求められた。
桐生は、疑った。
契約書を、よく読んだ。
怪しいと、判断して、断った。
小さく、始める、ことに、した。
まず、一件。
試験的に、地域の、会社の、品質相談を、受けた。
三か月後、月に、三万円ほどの、収入に、なった。
金額より、頼られることが、嬉しかった。
体力と、生活のバランスも、無理のない範囲で、続けられた。
桐生は、手帳に、書いた。
経験を、活かす、四つの入口。
その下に、足した。
怪しい話は、避ける。税と年金を、確認する。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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「遅刻するな」では、変わらなかった。「一か月で、半分に」と、本人が決めたら、動き出した。
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