定年後に、月数万円を稼ぐ道を、経験から探した課長の話
大きく稼ぐ必要は、なかった。小さな収入と、役割が、暮らしを、変えると、知った。
読むStory
物流会社の、運行課長、堤は、父の、急な入院で、慌てた。
父は、一人暮らしだった。
病院から、「保険証は、どこに」と、聞かれた。
分からない。
口座は、どの銀行か。
保険は、入っているのか。
かかりつけの、病院は。
何も、分からなかった。
兄弟と、実家を、探し回った。
三日、かかった。
父が、退院した後、堤は、思った。
自分が、同じ状況に、なったら、家族は、困る。
エンディングノートの、ことを、知った。
法的な、効力は、ない。
遺言とは、別だ。
家族のために、情報や希望を、整理する、ノート。
立派なものを、作る、必要は、ない。
まず、三ページから、始めることに、した。
一ページ目。連絡先。
家族。親戚。親しい友人。勤務先。
二ページ目。お金と、保険。
銀行口座の、名前。
加入している、保険の、会社と、種類。
年金の、番号の、所在。
金額の、詳細は、書かなかった。
三ページ目。医療と、介護。
かかりつけの、病院。
持病と、服薬。
延命治療についての、考え。
書き終えて、堤は、少し、ほっとした。
次に、デジタルの、情報を、足した。
スマートフォンの、機種。
主な、サービス。
パスワードは、書かず、安全な、方法で、別に、保管する、メモを、残した。
最後に、家族への、メッセージを、一行。
ノートは、鍵付きの、引き出しに、入れた。
妻と、子どもに、伝えた。
「ノートが、ここに、ある。万一の時は、これを、見てくれ」
妻は、驚いたが、頷いた。
「ありがとう。私も、書いておくわ」
年に一回、誕生月に、更新することに、した。
重要な、法的な、手続きは、専門家に、相談する、つもりだ。
堤は、手帳に、書いた。
三ページから、始める。
その下に、足した。
保管場所を、家族に、伝える。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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大きく稼ぐ必要は、なかった。小さな収入と、役割が、暮らしを、変えると、知った。
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