定年後に、月数万円を稼ぐ道を、経験から探した課長の話
大きく稼ぐ必要は、なかった。小さな収入と、役割が、暮らしを、変えると、知った。
読むStory
ホテル運営会社の、フロント課長、村松は、ある日、気づいた。
チームの、空気が、重い。
フロントの、一人が、よく、遅刻をする。
そのたびに、他のスタッフが、早番の、業務を、肩代わりしていた。
最初は、誰も、何も、言わなかった。
だが、ある日、スタッフの、一人が、休憩室で、ぽつりと、言った。
「また、肩代わりですか」
村松は、本人への、対応は、していた。
面談も、改善計画も、進めていた。
だが、周りの、不満は、見えていなかった。
村松は、肩代わりを、している、スタッフを、一人ずつ、呼んだ。
「最近、気になることは、あるか」
最初の人は、遠慮した。
二人目の人は、言った。
「正直、不公平に、感じます」
村松は、否定しなかった。
「そう感じるのは、当然だ。肩代わりを、してくれて、ありがとう」
そして、伝えた。
「この件は、私が、対応している」
本人の、事情は、話さなかった。
面談の内容も、言わなかった。
ただ、対応していることだけを、伝えた。
スタッフは、少し、表情を、緩めた。
次に、しわ寄せを、減らした。
遅刻が、続く、時期は、早番の、業務を、前日に、分担表で、決めておく。
肩代わりした人には、翌日、別の人が、補う。
評価でも、考慮することを、人事と、相談した。
村松は、チーム全体の、ミーティングで、始業時間と、連絡の、ルールを、もう一度、確認した。
特定の人を、責める場では、なかった。
一か月後、チームの、空気は、少しずつ、戻った。
肩代わりしていた、スタッフが、言った。
「課長が、見ていてくれると、分かって、安心しました」
村松は、手帳に、書いた。
周りの不満を、放置しない。
その下に、足した。
事情は、共有しない。感謝を、伝える。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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