悩みのテーマ 中間管理職・板挟み

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拠点縮小を伝える日、課長が「決まったこと」と「決まっていないこと」を分けた話

物流会社 営業所長・50代前半 キャリア

物流会社の、営業所長、桑原は、本社から、通達を、受けた。

「来年四月から、この拠点は、縮小する」

人員の、配置転換も、ある。

桑原は、部下に、伝えなければ、ならなかった。

反対されると、分かっていた。

不安も、怒りも、出る。

桑原は、夜、考えた。

全員の納得は、求めない。

理解と、受け止める時間を、渡す。


翌朝、桑原は、全員を、集めた。

まず、決まったことと、決まっていないことを、分けた。

「来年の四月から、この拠点は、縮小します。これは、決まったことです」

「配置は、まだ、決まっていません。来月中に、一人ずつ、個別に、話します」

理由も、話した。

「収益の面で、この拠点は、三年、赤字が、続いていました」


影響も、具体的に、伝えた。

「配置転換の、対象は、全体の、およそ、三割です」

「通勤が、変わる人が、出る可能性があります」

隠さずに、話した。

そして、聞いた。

「質問や、不安は、ありますか」

最初は、誰も、話さなかった。

ベテランの、一人が、言った。

「なぜ、今まで、教えてくれなかったんですか」


桑原は、否定しなかった。

「そう感じるのは、当然です。私も、知らされたのは、先週でした」

答えられない質問には、約束した。

「それは、本社に、確認します。三日以内に、答えます」

会議は、一時間、続いた。

怒る人も、いた。

黙って、うつむく人も、いた。

桑原は、全員の、顔を、見ていた。


一週間後、桑原は、一人ずつ、短く、声をかけた。

「あれから、どうだ。気になることは、あるか」

何人かは、個別面談を、希望した。

桑原は、時間を、取った。

最後に、手帳に、書いた。

決まったことと、決まっていないことを、分ける。

その下に、足した。

一週間後に、フォローする。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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