悩みのテーマ 対応に悩む社員・遅刻・指示を聞かない

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「いつも遅い」と思っていた課長が、記録を取ったら、印象と違っていた話

損害保険会社 営業課長・40代後半 キャリア

損害保険会社の、営業課長、杉原は、部下の、大島の、遅刻に、苛立っていた。

「いつも、遅い」

そう、思っていた。

ある日、大島に、言いかけた。

「君は、いつも、遅れる」

そこで、先輩に、止められた。

「いつも、というのは、印象だ。記録は、あるか」

杉原は、答えられなかった。


翌月から、杉原は、記録を、つけた。

日付。遅れた時間。連絡の有無。本人の説明。

一か月、続けた。

月末に、見返した。

遅刻は、十八日の、出社日のうち、五日。

「いつも」では、なかった。

さらに、日付を、見て、気づいた。

五日のうち、四日は、火曜と木曜だった。


杉原は、記録を、持って、大島と、面談した。

責める口調では、なかった。

「今月の、遅れた日を、一緒に、見たい」

表を、見せた。

大島は、少し、驚いた顔で、見ていた。

「この、火曜と木曜が、多いようだ。何か、思い当たることは、あるか」

大島は、少し、間を、置いて、答えた。

「実は、火曜と木曜は、子どもを、保育園に、送る日で」


杉原は、驚いた。

大島は、遅刻の理由を、言い出せなかったのだ。

「妻が、その曜日は、早朝勤務で。送りに、時間が、かかるんです」

杉原は、「教えてくれて、ありがとう」と、言った。

「火曜と木曜は、始業を、三十分、遅らせて、終業を、三十分、延ばす形に、できないか。人事に、相談する」

大島の、顔に、安堵が、浮かんだ。


その後、時差出勤が、認められた。

遅刻は、ゼロに、なった。

杉原は、手帳に、書いた。

いつもは、印象。

その下に、足した。

記録を、本人と一緒に、見る。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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