定年後に、月数万円を稼ぐ道を、経験から探した課長の話
大きく稼ぐ必要は、なかった。小さな収入と、役割が、暮らしを、変えると、知った。
読むStory
電子部品メーカーの、営業企画課長、結城は、困っていた。
部長は、言った。
「今月は、新規顧客の、開拓を、優先してくれ」
本部長は、言った。
「今月は、既存顧客の、フォローを、最優先に」
どちらも、重要な、指示だった。
どちらも、両立するには、人手が、足りない。
結城は、部長に、従った。
すると、本部長に、呼ばれた。
「既存顧客の、フォローは、どうなっている」
結城は、答えに、詰まった。
本部長に、従えば、部長に、責められる。
どちらを選んでも、もう一人に、責められる。
先輩の、課長に、相談した。
先輩は、言った。
「決めるのは、君では、ない。上司同士で、決めてもらえ」
結城は、整理した。
部長。新規顧客の、開拓を、優先。理由は、来期の、売上の、種まき。
本部長。既存顧客の、フォローを、優先。理由は、今期の、解約を、防ぐ。
A4一枚に、まとめた。
結城は、両者に、同じ資料を、送った。
「現状、二つの指示が、ぶつかっています。期限と人手の、制約があり、両立は、難しいです」
事実だけを、書いた。
感情は、入れなかった。
「優先順位を、お二人で、ご判断いただけますか」
三日後、部長と本部長が、話し合った。
結論は、こうだった。
今月は、既存顧客を、七割。新規を、三割。
結城は、決定内容を、メールで、両者に、確認した。
「七対三で、進めます。よろしいでしょうか」
二人から、「了解」と、返信が、来た。
記録は、残った。
結城は、チームにも、共有した。
手帳に、書いた。
食い違いは、上司同士で、決めてもらう。
その下に、足した。
決定内容は、メールで、記録する。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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