午後のコーヒーと寝る前のお酒を、課長が少しだけ調整した話
眠れない原因を、仕事のせいだと思っていた。二週間、記録したら、午後の三杯と、寝酒が、見えた。
読むStory
会計事務所の、管理課長、柴崎は、夕方になると、頭が、痛くなった。
肩も、こった。
頭痛薬を、鞄に、入れて、毎日、一錠、飲んでいた。
イライラも、強かった。
部下の、小さなミスにも、きつく、言ってしまう。
自分でも、嫌だった。
ある日、健康診断で、眼科の、検査を、受けた。
医師は、言った。
「画面を、長時間、見ていませんか。眼精疲労の、症状です」
柴崎は、驚いた。
目が、原因とは、思っていなかった。
医師は、教えてくれた。
二十分ごとに、二十秒、遠くを、見る。
画面は、四十センチ以上、離す。
意識して、まばたきを、する。
柴崎は、その日から、試した。
タイマーを、二十分に、設定した。
鳴ったら、窓の外を、二十秒、見る。
六メートル先の、ビルの、看板を、ぼんやり、眺めた。
画面の、距離も、測った。
近すぎた。
モニターを、少し、後ろに、動かした。
窓の、光が、画面に、反射していた。
位置を、変えた。
文字も、大きくした。
昼休みは、画面から、離れた。
席を、立って、外へ、出た。
三日目、頭痛が、軽くなった。
二週間後、頭痛薬を、飲む日が、週に、一回に、減った。
部下に、きつく言うことも、減った。
一か月後、柴崎は、部下にも、勧めた。
「二十分に、一回、窓を、見ようか」
部下は、笑った。
「課長が、そんなことを、言うとは」
その後、フロア全体で、「窓を見る時間」が、自然に、広がった。
柴崎は、手帳に、書いた。
頭痛の、原因は、目だった。
その下に、足した。
二十分ごとに、遠くを、見る。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
Stories
疲れの話を先に並べています。
眠れない原因を、仕事のせいだと思っていた。二週間、記録したら、午後の三杯と、寝酒が、見えた。
読む一言でまとめると、何も、見えなかった。感情に、細かい名前をつけると、扱いやすくなった。
読むできなかったことばかり、目に入った。事実だけを、一行ずつ、書き続けたら、見え方が変わった。
読む立場上、本音は、言えない。部下にも、上司にも。孤独を、少しずつ、薄めた。
読む胸が詰まったまま、メールを書くと、きつい言葉が出る。まず、六秒、吐いた。
読む土日に、昼まで寝ていた。月曜は、いつも、重かった。起きる時間を、そろえたら、変わった。
読む寝る前に、仕事のメールを、確認していた。緊急の連絡は、実は、一度も、なかった。
読む全部に、すぐ動こうとして、疲れていた。待っても、いいものがあると、知らなかった。
読む悩みのテーマ