夕方の頭痛の原因は、目の疲れだった。課長が二十分ごとに窓を見た話
頭痛薬を、飲み続けていた。原因は、画面を、休みなく、見続けていたことだった。
読むStory
食品メーカーの、商品開発課長、水野は、最近、いつも、イライラしていた。
部下が、少し、遅れるだけで、声が、尖った。
会議で、反対されると、顔が、こわばった。
自分でも、嫌だった。
ある日、産業医に、言われた。
「イライラの、下に、何が、ありますか」
水野は、答えられなかった。
産業医は、言った。
「感情に、細かい名前を、つけてみましょう」
水野は、その夜、ノートに、書いた。
今日の、イライラ。
何が、あったか。
会議で、企画が、却下された。
その時、体は、どう、反応したか。
胸が、詰まった。肩が、上がった。
今、何を、感じているか。
水野は、考え込んだ。
言葉を、探した。
悔しさ。
半年、かけた、企画だった。
不安。
これで、来期の、成果が、出せるのか。
疲れ。
最近、睡眠が、浅い。
恥ずかしさ。
部下の前で、却下されたことが。
「イライラ」の、下に、四つの、感情が、あった。
書き出すと、不思議と、気持ちが、整理された。
悔しさと、疲れが、特に、強かった。
水野は、翌日、部下に、言った。
「昨日は、企画が、通らなくて、悔しくて、少し、荒れていた。すまない」
イライラとは、言わなかった。
悔しかった、と、言った。
部下は、少し、驚いて、頷いた。
感情を、抑えこむ、必要は、なかった。
ただ、名前を、つけるだけで、扱いやすくなった。
水野は、感情の、言葉の、一覧を、手帳に、書き始めた。
読んだ本や、ニュースで、見つけた言葉を、足していった。
手帳に、書いた。
イライラの、下を、探す。
その下に、足した。
感情に、名前をつける。抑えこまない。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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疲れの話を先に並べています。
頭痛薬を、飲み続けていた。原因は、画面を、休みなく、見続けていたことだった。
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