悩みのテーマ 質問の方法(クローズド・オープン)

Story

長い報告に困った課長が、はい・いいえで四つ聞いて、要点をつかんだ話

建設資材メーカー 生産課長・40代後半 人間関係

建設資材メーカーの、生産課長、桜井は、部下の、原田の、報告に、毎回、三十分、かかった。

原田は、真面目だった。

経緯を、最初から、順番に、話す。

要点は、最後の、二分、だった。

桜井は、時計を、気にしながら、聞いていた。

自由に話してもらうほど、長くなった。


先輩の、課長に、聞いた。

「報告を、短くする方法は、ないか」

先輩は、言った。

「はい・いいえで、聞いてみろ」

「それでは、本音が、出ないのでは」

「最初に、要点を、つかむ。深めるのは、その後だ」

桜井は、試すことにした。


翌日、原田が、報告に、来た。

桜井は、言った。

「予定通り、進んでいるか」

「はい」

「困っていることは、あるか」

「はい。一つ、あります」

「期限には、間に合いそうか」

「少し、厳しいです」

「私の判断が、必要な点は、あるか」

「はい。外注するかどうか、です」

二分で、要点が、つかめた。


桜井は、続けた。

「困っていることを、教えてくれ」

オープンな、質問に、切り替えた。

原田は、答えた。

「検査の工程で、人手が、足りません」

桜井は、頷いた。

「外注の、見積もりを、取ろう。今日中に、頼む」

五分で、決まった。

声は、穏やかに、した。

詰問に、ならないよう、「状況を、知りたいので」と、添えた。


一か月後、報告の時間は、平均五分に、なった。

原田も、言った。

「聞かれることが、分かっているので、準備しやすいです」

桜井は、手帳に、書いた。

最初は、はい・いいえ。

その下に、足した。

はいの後は、オープンに、深める。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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