悩みのテーマ 質問の方法(クローズド・オープン)

Story

「分かりましたか」をやめた課長が、具体的に確かめて、誤解を見つけた話

食品加工会社 品質管理課長・40代後半 人間関係

食品加工会社の、品質管理課長、小野寺は、新しい、検査手順を、チームに、説明した。

説明の後、聞いた。

「分かりましたか」

全員が、頷いた。

だが、翌日、実際の、検査で、三人が、三通りの、やり方を、していた。

小野寺は、驚いた。

全員、はいと、答えたのに。


その夜、小野寺は、考えた。

分かりましたか、は、答えにくい質問だ。

分からないと、言うには、勇気が、要る。

だから、全員が、はいと、言う。

小野寺は、翌日、聞き方を、変えた。

「手順は、AからBの順で、合っていますか」

一人が、首を、傾げた。

「あ、Bが、先だと、思っていました」


誤解が、見つかった。

小野寺は、言った。

「私の説明が、足りませんでした。もう一度、言います」

その場で、言い直した。

さらに、聞いた。

「記録の期限は、毎日の、終業時刻まで、で、合っていますか」

「はい」

「担当は、検査をした人が、そのまま記録する、で、よいですか」

「はい」


具体的な、はい・いいえは、答えやすかった。

重要な、三点に、絞った。

全部を、確認すると、くどくなる。

一度に、一つずつ、聞いた。

最後に、一人に、頼んだ。

「念のため、一番大事な点を、自分の言葉で、言ってもらえますか」

「ええと、検査の順番を、守ること、です」

「その通りです」


三日後、三人の、やり方は、そろった。

小野寺は、手帳に、書いた。

分かりましたか、では、確認できない。

その下に、足した。

手順、期限、担当を、具体的に聞く。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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