悩みのテーマ 期待と裏切り・期待のズレ

Story

約束を破られたと思った課長が、相手の事情を聞いて、仕組みを直した話

設備工事会社 工事課長・40代前半 人間関係

設備工事会社の、工事課長、佐久間は、協力会社の、担当者、坂井に、頼んでいた。

「工程の変更が、あったら、すぐ、連絡してほしい」

坂井は、頷いた。

だが、一週間、連絡が、なかった。

現場に、行ってみると、工程が、変わっていた。

佐久間は、腹を、立てた。

軽く、見られている。


帰りの、車の中で、佐久間は、考えた。

本当に、軽く、見られているのか。

自分は、坂井の、事情を、何も、知らない。

行動は、見える。

意図は、見えない。

見えない部分を、悪く、補うのは、人の、癖だ。

佐久間は、次の日、坂井に、電話した。


「昨日の現場で、工程が変わっていたことを、知りました。私の認識では、変更は、連絡をもらう、取り決めでした。合っていますか」

事実を、共有した。

坂井は、少し、間を、置いて、言った。

「実は、連絡する人が、先週から、不在で」

「不在」

「担当の、事務員が、病気で、休んでいて。私が、現場で、手一杯で、連絡を、忘れていました」

佐久間は、息を、吐いた。

軽く、見られていたのでは、ない。

連絡の窓口が、止まっていた。


佐久間は、言った。

「状況は、分かりました。私のほうにも、確認が足りませんでした」

二人で、決めた。

連絡窓口を、二人に、増やす。

工程変更は、チャットで、必ず、共有する。


その月、連絡の遅れは、一件も、なかった。

佐久間は、手帳に、書いた。

意図は、見えない。聞く。

その下に、足した。

知らなかった、事情があった、分かっていた。三つに、分ける。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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