悩みのテーマ 期待と裏切り・期待のズレ

Story

納期を外した課長が、半年かけて、取引先の信頼を取り戻した話

電子部品メーカー 営業課長・50代前半 人間関係

電子部品メーカーの、営業課長、荒井は、主要な、取引先の、新製品に、使う、部品の、納期を、外した。

三日の、遅れ。

その遅れが、取引先の、発売日に、響いた。

担当者の、横田は、冷たく、言った。

「御社には、安心して、任せられなくなりました」

荒井は、頭を、深く、下げた。


翌日、荒井は、取引先に、出向いた。

「三日の、遅れで、ご迷惑を、おかけしました。そのため、発売準備に、支障が、出たと、思います」

事実を、認めた。

「原因は、工程の、確認が、不十分だったことです。今後は、工程の、中間確認を、週二回、行い、遅れの、可能性が、あれば、その日に、ご連絡します」

再発防止を、示した。

言い訳は、言わなかった。

横田は、黙って、聞いていた。

最後に、短く、言った。

「分かりました。様子を、見ます」


それからの、半年。

荒井は、約束した、週二回の、中間報告を、一度も、欠かさなかった。

報告は、短くても、よかった。

「工程は、予定通りです」

その一言が、大事だった。

遅れの、兆しが、出た時も、その日に、連絡した。

「三日後に、一日、遅れる、可能性があります。代替の、対応を、用意しました」

横田は、無言で、聞いていた。

だが、相談の、回数が、少しずつ、増えた。


半年後、横田が、言った。

「次の新製品も、相談させてください」

荒井は、深く、頭を、下げた。

手帳に、書いた。

信頼は、一度では、戻らない。

その下に、足した。

小さな約束を、毎回、守る。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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