悩みのテーマ 部下の育て方・指示の出し方 関連 期待と裏切り・期待のズレ

Story

「よろしく」をやめた課長が、四つを言葉にして頼んだ話

総合商社 管理課長・40代後半 人間関係

総合商社の、管理課長、青木は、部下に、仕事を頼む時、いつも、言っていた。

「よろしくね。期待してるよ」

優しい上司で、いたかった。

だが、部下の、森本の、提出物は、何度も、手戻りになった。

青木は、困った。

「どうして、思った通りに、ならないのか」


ある日、青木は、森本に、聞いた。

「この前の、資料。何を、作ると、思った」

森本は、言った。

「課長が、期待していると、おっしゃったので、できるだけ、詳しく、作りました」

青木は、苦笑した。

自分は、A4一枚の、叩き台が、欲しかった。

森本は、二十枚の、完成版を、作っていた。


その夜、青木は、考えた。

悪いのは、森本ではない。

頼み方に、問題があった。

翌週、新しい仕事を、頼む時、青木は、メモを、見ながら、言った。

「森本さん。来週の水曜、十七時までに、新しい取引先の、比較表を、A4一枚の、叩き台で、お願いします」

誰が。何を。いつまでに。どの水準で。

四つを、言った。


さらに、足した。

「背景は、役員への説明です。難しければ、今週中に、教えてください」

森本は、頷いた。

水曜の、十七時、叩き台が、届いた。

ほぼ、思った通りだった。

二、三、修正点を、伝えた。

その日の夜に、完成した。


一か月後、森本が、言った。

「最近、仕事が、やりやすいです」

青木は、手帳に、書いた。

期待してるは、伝わらない。

その下に、足した。

誰が、何を、いつまでに、どの水準で。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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