部下の大きなミスに、課長が「報告してくれて、ありがとう」から始めた話
最初の一言を、決めておいた。責める言葉は、出ずに済んだ。部下は、翌週、席に戻った。
読むStory
保険代理店の、営業課長、川口は、半年かけた、新規開拓の、企画書を、本部長に、提出した。
本部長は、一読して、言った。
「期待外れだ」
川口は、頭が、真っ白に、なった。
徹夜も、した。
数字も、細かく、詰めた。
それなのに。
その夜、先輩課長に、相談した。
先輩は、言った。
「本部長に、何を、期待されていたか、確認したか」
川口は、首を、振った。
「依頼された時に、細かく、聞くのは、失礼かと」
先輩は、笑った。
「失礼な、確認は、ない。失礼なのは、確認せずに、外すことだ」
次の、依頼が、来た。
新しい、商品の、販売計画。
川口は、受けた直後に、聞いた。
「この仕事で、一番、重視される点は、何でしょうか」
本部長は、少し、考えて、答えた。
「数字の、細かさでは、ない。現場が、動ける、シンプルさだ」
川口は、息を、呑んだ。
前回の企画書は、細かさに、全力を、注いだ。
二割ほど、できた時、川口は、骨格を、持って、行った。
「この方向で、進めて、よろしいですか」
本部長は、一か所、指摘した。
「ここは、もう少し、削っていい」
提出前には、「完成の基準」を、聞いた。
「現場の課長が、一枚で、読める、状態です」
本部長は、頷いた。
出来上がった、計画書は、A4二枚だった。
本部長は、一読して、言った。
「いいな。これで、行こう」
川口は、手帳に、書いた。
受けた直後、途中、提出前。
その下に、足した。
三回、確認すれば、期待外れは、起きにくい。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
Stories
キャリアの話を先に並べています。
最初の一言を、決めておいた。責める言葉は、出ずに済んだ。部下は、翌週、席に戻った。
読む部下に、「気をつけろ」と言った。三か月後、同じミスが、別の人で、起きた。
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