部下の大きなミスに、課長が「報告してくれて、ありがとう」から始めた話
最初の一言を、決めておいた。責める言葉は、出ずに済んだ。部下は、翌週、席に戻った。
読むStory
物流会社の、運行管理課長、柴田は、配送先の、取り違えを、起こした。
顧客に、謝罪した。
その夜、柴田は、再発防止策を、書いた。
指差し確認を、徹底する。
出荷前の、ダブルチェック。
配送リストの、見直し。
研修の、実施。
システムの、改修。
気づくと、十個に、なっていた。
翌日から、全部、やろうとした。
三日後、息切れした。
指差し確認は、忙しい日に、飛ばされた。
ダブルチェックは、時間が、かかり、二日で、止まった。
柴田は、自己嫌悪に、陥った。
「また、できなかった」
先輩の、課長が、言った。
「十個は、多い。一つで、いい」
「どれが、一番、効くと思う」
柴田は、考えた。
今回の、ミスの原因は、似た名前の、配送先の、取り違えだった。
「配送先の、名前を、声に出して、読み上げて、確認する」
それが、一番、効くと、思った。
柴田は、書いた。
明日から。
出荷前に、配送先の名前を、声に出して、一件ずつ、読み上げる。
一回、三十秒。
二週間後、カレンダーに、確認日を、書いた。
続けられたか、効果があったか、見る。
二週間後、柴田は、確認した。
一日も、欠かさず、続いていた。
取り違えの、ミスは、ゼロ。
三か月後も、続いていた。
一つだけ、だったから、続いた。
柴田は、手帳に、書いた。
再発防止は、一つに絞る。
その下に、足した。
明日から、できる形で、書く。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
Stories
キャリアの話を先に並べています。
最初の一言を、決めておいた。責める言葉は、出ずに済んだ。部下は、翌週、席に戻った。
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