「気をつけます」をやめた課長が、なぜを五回重ねて、原因を見つけた話
部下に、「気をつけろ」と言った。三か月後、同じミスが、別の人で、起きた。
読むStory
ソフトウェア会社の、開発課長、赤坂は、金曜の、夜、部下の、高田から、連絡を、受けた。
本番環境の、データを、誤って、削除した。
すぐ、復旧は、始めたが、顧客に、影響が、出ていた。
赤坂は、胸が、締めつけられた。
怒りが、込み上げた。
だが、深呼吸を、した。
最初の一言を、決めていた。
「報告してくれて、ありがとう」
高田の、声が、震えていた。
「申し訳ありません」
「まず、状況を、教えてくれ」
事実を、確認した。
削除した、範囲。
バックアップの、状況。
顧客への、影響の、範囲。
「影響の、大きい顧客には、私から、連絡する。復旧は、一緒に、やろう」
土曜の、午前中に、データは、ほぼ、復旧した。
顧客への、謝罪も、赤坂が、行った。
高田は、青い顔で、そばに、いた。
赤坂は、言った。
「責任は、私が、持つ。だが、原因は、一緒に、探してほしい」
月曜、二人で、原因を、見た。
本番環境と、テスト環境の、画面が、似ていた。
どちらに、いるか、分からなかった。
誰がやっても、起こりうる。
再発防止は、一つに、した。
本番環境の、画面の、背景色を、赤に、変える。
それだけ。
高田の、顔に、少し、安堵が、戻った。
赤坂は、続けた。
「来週は、まず、テスト環境の、改修を、頼みたい。小さな、仕事から、戻ろう」
一週間後、高田は、いつもの、席で、淡々と、仕事を、していた。
一か月後、新人の、教育担当を、任された。
「本番環境は、背景が、赤です」
そう、教えていた。
赤坂は、手帳に、書いた。
最初の一言は、感謝。
その下に、足した。
責任は、上司が持つ。次の機会を、渡す。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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