課長が匿名の三問で部下に聞いたら、「ため息」と書かれていた話
自分では、丁寧に、指示しているつもりだった。部下が書いたのは、課長の、ため息だった。
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設備メンテナンス会社の、保守課長、東は、毎日の、反省を、続けるのが、苦手だった。
忙しい週は、手帳を、開く、余裕もない。
三日、飛ぶと、そのまま、途切れる。
罪悪感だけが、残った。
同僚の、課長に、言われた。
「毎日が、無理なら、週に一度で、いい」
東は、金曜の、夕方、十五分を、確保した。
カレンダーに、繰り返しで、入れた。
場所は、いつもの、席。
四つの問いを、書いた。
できたこと。今週、うまくいったこと。
直すこと。来週、一つ、変えること。
気にしないこと。もう、手放すこと。
来週の一つ。最優先の、仕事。
見直す資料は、三つ。
カレンダー。
メールの、未返信。
毎日の、一行メモ。
カレンダーを、見ると、今週の、動きが、見える。
メールの、未返信を、見ると、返し忘れが、分かる。
一行メモを、読むと、気づきが、よみがえる。
十五分は、あっという間に、過ぎた。
最初の、金曜。
できたこと。点検の、報告書を、期限内に、出せた。
直すこと。点検前の、道具の、確認を、忘れた。来週は、前日に、チェックする。
気にしないこと。先月の、部長との、行き違い。もう、終わった。
来週の一つ。大型設備の、点検。
東は、気づいた。
週末を、少し、軽く、過ごせた。
三か月後、東は、気づいた。
毎日の、一行メモが、途切れる週も、あった。
だが、金曜の、十五分は、一度も、欠かさなかった。
そこで、立て直せるから、毎日が、途切れても、怖くなくなった。
東は、手帳に、書いた。
毎日は、メモ。週次で、選ぶ。
その下に、足した。
金曜の十五分が、全体を支える。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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