課長が匿名の三問で部下に聞いたら、「ため息」と書かれていた話
自分では、丁寧に、指示しているつもりだった。部下が書いたのは、課長の、ため息だった。
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建設会社の、現場係長、藤田は、月次の、現場確認で、所長から、指摘を、受けた。
書類の、不備。
安全の、掲示。
工程の、遅れ。
所長は、十個以上、挙げた。
藤田は、全部、メモした。
その夜から、全部を、直そうとした。
三日で、疲れ切った。
先輩の、係長に、相談した。
先輩は、メモを、見て、言った。
「事実と、解釈を、分けてみろ」
藤田は、ペンを、取った。
「書類に、記入漏れが、三か所」は、事実。
「雑だ」は、解釈。
「掲示が、古い」は、事実。
「安全意識が、低い」は、解釈。
十個以上の、指摘の、うち、事実は、七つだった。
次に、先輩は、言った。
「直す点と、確認する点に、分けろ」
直す点。書類の、記入漏れ。掲示の、更新。工程表の、修正。
確認する点。「雑だ」と言われたのは、他に、何か、あるのか。
藤田は、直す点を、三つに、絞った。
優先順位は、所長と、相談して、決めることにした。
翌日、藤田は、所長に、聞いた。
「三つ、まず、直します。記入漏れ、掲示、工程表。優先順位は、これで、よろしいでしょうか」
所長は、頷いた。
「それでいい。雑だ、と言ったのは、言葉が、きつかったな。具体的には、記入漏れの、ことだ」
確認する点は、解消した。
一週間後、藤田は、直した結果を、写真つきで、報告した。
所長は、「早いな」と、言った。
藤田は、手帳に、書いた。
指摘は、事実と解釈に、分ける。
その下に、足した。
直す点は、三つまで。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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自分では、丁寧に、指示しているつもりだった。部下が書いたのは、課長の、ため息だった。
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