部下の大きなミスに、課長が「報告してくれて、ありがとう」から始めた話
最初の一言を、決めておいた。責める言葉は、出ずに済んだ。部下は、翌週、席に戻った。
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Web制作会社の、営業課長、堀内は、顧客から、電話を、受けた。
「聞いていた話と、違う」
納品した、サイトを、見て、顧客は、不満を、述べた。
問い合わせフォームが、思っていたのと、違う。
更新作業も、毎月、できると、思っていた。
堀内は、契約書を、確認した。
そこには、そんな、約束は、なかった。
だが、顧客は、「そう、聞いた」と、言う。
その夜、堀内は、営業担当の、若手と、振り返った。
「どこで、ズレたのか」
若手は、言った。
「打ち合わせでは、お客様が、おっしゃる言葉に、頷いていました。『できますよ』と、言った部分も、あるかもしれません」
悪気は、なかった。
だが、期待は、膨らんでいた。
翌月から、堀内は、契約前の、確認を、五つに、決めた。
範囲。どこまで、やるか。
水準。どの品質か。
納期。いつまで、途中経過は、いつか。
対応の速さ。連絡は、何時間以内か。
できないこと。明示する。
見積書には、「含まれないもの」を、書いた。
打ち合わせの、議事録は、当日に、送った。
次の、案件で、顧客が、言った。
「更新も、お願いできますよね」
堀内は、答えた。
「今回の契約には、含まれていません。月額の、保守プランなら、対応できます。ご希望ですか」
顧客は、少し、驚いたが、頷いた。
「それなら、安心です」
三か月後、クレームは、半分に、なった。
堀内は、手帳に、書いた。
契約の前に、期待を、そろえる。
その下に、足した。
含まれないものも、書面に、残す。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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最初の一言を、決めておいた。責める言葉は、出ずに済んだ。部下は、翌週、席に戻った。
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