悩みのテーマ 疲れ・気疲れ・休み方 関連 失敗から立ち直る

Story

クレームの翌日、課長が「今日は考えない」と決めて、休んだ話

精密機器メーカー 品質保証課長・50代前半 疲れ

精密機器メーカーの、品質保証課長、井上は、出荷した、製品に、不具合が、見つかったと、取引先から、連絡を、受けた。

大きな、クレームだった。

夕方から、原因を、調べ始めた。

夜の、十時を、過ぎても、手が、止まらなかった。

資料を、読み、記録を、洗い、同じ、数字を、何度も、見た。

頭が、働かなくなっていた。


見かねた、部下の、水野が、言った。

「課長。今日は、帰りませんか」

井上は、首を、振った。

「原因が、分かるまでは」

水野は、静かに、言った。

「疲れた頭で、原因を、探すと、見落とします」

井上は、手を、止めた。

確かに、同じ資料を、三回、読んでいた。

何も、頭に、入っていなかった。


井上は、その夜、帰宅した。

温かい、味噌汁を、飲んだ。

風呂に、ゆっくり、浸かった。

眠れなかったが、横になって、目を、閉じた。

考えが、浮かんだら、紙に、書いて、机に、置いた。

「明日、考える」


翌朝、井上は、いつもより、頭が、軽かった。

出社して、原因の、分析に、戻った。

昨夜、見落としていた、点に、気づいた。

特定の、ロットだけ、検査の、記録が、抜けていた。

一時間で、原因は、絞れた。

取引先への、報告も、冷静に、できた。


井上は、水野に、言った。

「あの時、止めてくれて、ありがとう」

水野は、笑った。

「課長が、休むのも、仕事です」

井上は、手帳に、書いた。

直後は、休む。

その下に、足した。

大きな判断は、翌日に。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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