夕方の頭痛の原因は、目の疲れだった。課長が二十分ごとに窓を見た話
頭痛薬を、飲み続けていた。原因は、画面を、休みなく、見続けていたことだった。
読むStory
保険会社の、営業課長、谷本は、三か月、目標に、届かなかった。
上司の、言葉は、穏やかだった。
だが、谷本は、自分を、責めていた。
自分は、課長に、向いていない。
そう、思う日が、増えた。
夜も、浅く、眠れなかった。
何を、しても、自信が、持てなかった。
妻が、言った。
「毎日、一つだけ、できたことを、書いてみたら」
谷本は、苦笑した。
「できたことなんて、ないよ」
「小さくて、いいの。事実だけ」
谷本は、ノートを、開いた。
最初の日。
書けなかった。
三十分、考えて、ようやく、書いた。
「朝、十分、早く、出社した」
二日目。
「部下の、渡辺に、挨拶を、した」
三日目。
「会議で、一言、発言した」
四日目。
「昼休みに、外へ、出て、歩いた」
小さな、ことだった。
だが、書くと、一日が、少し、違って、見えた。
ルールは、三つ。
毎日、一つ。事実だけ。小さくて、よい。
他人との、比較は、しない。
一週間後の、金曜、谷本は、読み返した。
七つの、できたことが、並んでいた。
次の週も、七つ。
二週間で、十四個。
谷本は、気づいた。
何も、できていないわけでは、なかった。
小さな、積み重ねが、あった。
ノートを、書けなかった日は、「今日は、休んだ」と、書いた。
それも、事実だった。
一か月後、谷本の、表情が、変わった。
部下が、言った。
「課長、最近、表情が、柔らかく、なりましたね」
目標は、まだ、届かなかった。
だが、谷本は、前より、落ち着いて、仕事が、できた。
谷本は、手帳に、書いた。
毎日、一行、できたことを、書く。
その下に、足した。
事実だけを、書く。他人と、比べない。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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疲れの話を先に並べています。
頭痛薬を、飲み続けていた。原因は、画面を、休みなく、見続けていたことだった。
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