悩みのテーマ 対応に悩む社員・遅刻・指示を聞かない

Story

遅刻の背景に、眠れない夜があった。課長が産業医へつないだ話

総合商社 管理課長・50代前半 キャリア

総合商社の、管理課長、石橋は、部下の、堀川の、遅刻が、増えていることに、気づいた。

三か月前までは、几帳面な、社員だった。

最近は、週に、二回、遅れる。

石橋は、苛立ちかけた。

だが、先輩の、言葉を、思い出した。

「背景を、見ろ。叱るだけでは、悪化する」

石橋は、面談を、設けた。


石橋は、責めずに、聞いた。

「最近、眠れているか」

堀川は、少し、驚いた顔で、言った。

「……あまり、眠れていません」

「朝が、特に、つらいか」

「はい。起きようと、しても、体が、動かなくて」

石橋は、病名を、聞かなかった。

詮索もしなかった。

ただ、聞いた。

「仕事で、負担に、なっていることは、あるか」


堀川は、小さな声で、答えた。

「担当の案件が、増えて。夜、考えてしまって」

石橋は、頷いた。

「会社の、産業医に、一度、話してみないか。強制ではない。一つの、選択肢だ」

堀川は、迷った。

「受診した、ことは、他の人に、知られますか」

石橋は、答えた。

「あなたの、同意なく、情報は、共有しない。約束する」


堀川は、産業医に、相談した。

結果は、石橋には、詳細は、伝えられなかった。

ただ、「当面、時差出勤を、配慮してほしい」と、本人から、希望が、あった。

石橋は、人事と、相談して、一か月間、始業時刻を、一時間、遅らせた。

期間を、決めて、見直す約束も、した。


二か月後、堀川の、睡眠は、少しずつ、戻った。

遅刻は、なくなった。

時差出勤は、通常に、戻った。

石橋は、手帳に、書いた。

遅刻の背景に、体調が、あることがある。

その下に、足した。

病名は、聞かない。産業医へ、つなぐ。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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